20170515

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ★重要★ゴルフスイングの原理①


もしかしたら 今の若いゴルファーは知らないかも…
やや死語となりつつありますが、ゴルフショットには
ボールをつぶす とか
ボールを上から打つ という言葉があります。

これをトライしてみようとする人は
ある矛盾というか、不可思議にぶつかります。
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ゴルフボールは球体です。
そして 打撃部分であるクラブヘッドには
角度(ロフト)が存在します。

一般的な感覚で
ヘッドを上から入れれば入れるほど
ボールをつぶそうとすればするほど
その破壊力・打撃力は 回転(スピン)になるばかりで
球の強さや飛距離にはならず
スライスに悩んでいる人ではさらにスライスが増えるばかりです。

上から入れれば入れるほど 潰れないのです。

☞それでは回転ばかり増えるので
 結果として 上に煽り振るようになったのが
 今のスイングです。


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しかし スイングは視覚的に
ヘッドを上に上げ、下に降ろし、上に振りあげる
上➟下➟上
にヘッドを動かしているように思えますから
それをしなければなりません。
トップの位置で高い場所にあるヘッドで
地面にあるボールを打つのには ヘッドを上下に
動かさないと、クラブヘッドを下に振らないと
届かない気がしますよねー💦



体の回転があるので
結果的にはこうなりませんが、
本来、打ち手が抱かなければならない
インパクトのイメージは
コチラです。
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実際には不可能ですが
グリップが地面に付くほど
上からフェース面で 地面なり、
練習場であるのなら マットなりに
ボールを押さえつけるイメージです。
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このようなイメージでクラブを使わないと
ロフト角度の意味が出てきません。
アイアンの番手間のロフトの角度は 3~4度
時計の針の一分、一秒の差より小さいのです。
腕さばき、クラブさばきで円を描く、上下に振ってしまうと
その角度はほぼ全く意味をなさなくなり
番手を変えても距離が変わらない という現象に陥ります。

ある基準を設定し ヘッドの重量やヘッドスピードを
増やして行っても、増えるのは距離ではなく
高さやスピンです。
エネルギーは球体という特性上 回転に逃げやすいのです。


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ロフトがゼロ度なら ボールは地面に埋まるだけです。
ところが ロフト というスキマ(逃げ) があると
球体は与えられたエネルギーをその隙間に逃がそうとします。


しかし ここに一つ問題があります。
確かにスイングの中で本当に
クラブ・グリップを地面に押さえつけることは出来ませんが
このように クラブでボールを下から押さえると
進行方向の先に地面があるから
そこで 止まってしまいますよね
行き止まり、先が無いように見えますよね

見えてきましたか?

そうです。
だから体の回転があり
そのクラブヘッドが 上下に動いて見えるのは
その体の回転によるものなのです。

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打った後 左を向いていくから
クラブ、そしてクラブヘッド自体は高くなって行くので
そこで行き止まらないのです。





ゴルフスイングはとてもよく出来ています。
ゴルフクラブはそれによく適している というか
そのゴルフクラブの機能を如何に活用するか がスイングです。
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長い棒の先に重さがあるのは
運動の速度、運動性能を重視しなくてもいいように
主の破壊力を重さによって作っています。
そして、運動性能に頼らずとも
番手によって距離が打ち分けやすいように考えられています。

長い棒の先に重さのあるものを
振ってしまうと 無駄な、打撃するのに、スイングするのに
全く無駄な遠心力が出来てしまい
スイングの労力のほとんどをそれに取られてしまいます。
しかも 打ち分けるために存在するロフト角度の意味も
失ってしまいます。


一見すると 
自分が動かず、クラブ自体が動いて見えますが
クラブの機能を考えると
自分が動いて、クラブ自体は動いていないのです




              ・・・続く
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります