【読者様からの質問】
「倉木様 いつも真摯な回答参考にさせていただいています。2年ほど前には、教材の購入、適切なアドバイスありがとうございました。
さて、1年半ほどまえ、アイアンをMP15 モーダス105に変えたのですが、真っ直ぐ出て左にフックすることが多くスコアづくりに苦労してきました。
インサイドアウト、ハンドファーストが強すぎて振り遅れが強いと感じ、左打ちだしスライスの練習を継続しています。
アイアンで改善できないかと倉木さんの皆さんへのアドバイスを参考にスリクソンZ765 NS1050Rに変更したところ、これがバッチリはまりました。倉木さんのアドバイスどおり手元が堅いシャフト振り遅れを防いでくれているようです。
ラウンドでは、ほとんど思った方向に打ち出せて大変良い結果でした。そこでアドバイスをいただきたいのですが、
(1) 自分の得意クラブだったタイトリスト915H NS950UT 3,4番のダフリが多くなり、MCI80SかMCI80Rへのリシャフトを検討しています。アイアンシャフトNS1050Rとの相性、重量フロー等はこれでよろしいでしょうか。
(2) 練習場では大丈夫なのですが、コースではアイアンのトゥーよりに当たることが多いようです。結果的には、ある程度まっすぐに飛んでいきますが、縦振りすぎるのでしょうか。
自分では、横振りにするためにすこしボールから離れて立つなどの工夫はしています。
下記に現在の使用クラブ等を記載しておきますので、お忙しいとは存じますが、アドバイスをお願いいたします。
1W 915D3 アッタスロックスター6S
3W 915F アッタスロックスター7S
5W 915F アッタスロックスター7S
3UT 915H NS950UT S
4UT 915H NS950UT S
5I~P Z765 NS1050R
年齢50代半ば
ドライバーヘッドスピード43~44 キャリーは230~240Y
ウッド系は、フックする傾向はありますがほぼまっすぐに飛ぶことが多いと思います。
よろしくお願いいたします。 」
【倉木真二の回答】
・1について
ユーティリティーのシャフトはMCI90Rの方が妥当だと考えます。
80Rはなぜか少し手元の剛性が低い(70と同等)ので、NS950UTのSと手元の剛性の違いが少なくなります。
90Rにすると手元の剛性が上がりますので、NS1050Rとの相性も良くなります。
アッタス6、7も手元の剛性が高いので、その点でもMCI90の方が相性が良いです。
38.5インチを3UT、38.0インチを4UTに装着すると、Rフレックスでも少しだけ硬めに仕上がります。
そうすることで全番手の剛性の流れがより良くなりますのでオススメです。
クラブの総重量はNS950UTよりもわずかに軽くなります。
・2について
打点がトゥに集中する場合は、スイングが縦振りになり過ぎている可能性があります。
次の段階としては、横振りにすると言うイメージよりも、インパクト時の上体の開きを抑えてダウンスイングで少しタメを作ることと考えます。
アウトサイドイン軌道、インサイドアウト軌道という頭上から見た時のスイング軌道のコントロールはできるようになってきていると思いますので、次はクラブヘッドの入射角を鋭角にしつつハンドファーストになり過ぎないインパクト(タメがありつつも、振り遅れないスイング)を目指すと次のレベルに上がっていけると感じます。
・インパクト時、上体を閉じる
・ダウンでタメを作る=腕を柔らかく使えるようにする
・下半身を縦に使う(テークバックで沈み込んでインパクトでジャンプする方向に使う。縦に使うことで回転する感覚を養う)
これらの動作をイメージすることがポイントとなります。
非常に高度な技術なのですが、修得する過程も楽しいので、ぜひ目指して欲しいと思います。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ