20160713

ゴルフ惑星: ここでも8番アイアンです……



ボールが左に曲がり、
林にかかった場所に
ボールがありました 
ピンまでは80ヤード。
目の前の枝だけではなく、
先の木の枝も張りだしていて、
上には空いている空間が
全くありません 

僕は、このアリアから
30~40回ぐらいは
打っています。
経験的に、状況を想定していました。
持ってきたクラブは3本。
50度、56度のウェッジと
8番アイアンです 

ウェッジは
上に空間があったときに
普通に打てれば、と
願いながら持ってきたものですけど
このときは使えませんでした。
8番アイアンの出番です 
ハーフショットよりも
更に小さい振り幅で、
トーンと低く打ち出しました。
50~60ヤードキャリーする計算で、
後はグリーンに向かって
転がっていく狙いです。

練習場で、10球も打てば
こういう感じなのか! と
とわかります 
難しい技術ではないのです。
10代の頃に覚えて以降、
今でも必要があれば
いつでもやります。
8番アイアンが一番球種が
打てますけど、
6番アイアンでも、
4番ハイブリッドでも
同じ動きで必要な球を打ちます。

木の枝の下を抜けていった
低い球は狙いよりも
少し手前に落ちて、転がって、
幸運なことに
見事にピンの手前2ヤードに
止まりました 
気持ち良くパットも入って、
大ピンチからの
バーディーでラッキーでした 

それを見ていた同伴競技者が、
凄い技術だと興奮していたので、
先程のような説明をしました 
ウェッジでアプローチできる人なら
誰でも出来て、
ウェッジより簡単だと。

「絶対にあんな風には
寄ったりしないですよ」
と信じてくれませんでしたが、
もっと難しいことを
コースでやろうとしているのに
どうして客観視できないのか、
不思議に思ったのです 

ある意味で消去法なんです。
枝にあたって、もっと悪い状況に
なるのは最悪の選択で、
絶対に避けたいのです。
第一条件は枝に当たらないこと。
第二条件は飛びすぎないこと。
この二つをクリアすることだけに
集中すれば、
結果は後から付いてきます 

寄せようとかの欲をかけば
必ず失敗します 
クリアする条件を明確にして、
どうやったらそれが可能か?
と考えるのは、
ゴルフのジャッジの基本です。

ジャッジできれば
思い切って楽しむだけです 
やることをやり切って、
後は野となれ山となれ、と
ボールを見守ります。
そういう瞬間が大好きなのです 


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