傾斜計購入
今年の頭にグリーンの傾斜計を買いました。
傾斜の方向と傾度を0.1度単位で表示してくれるアイテムです。
写真は「0.1度」ほど、真上か少し左に傾斜しています。つまりこのテーブルはほんの少し傾いているということです(笑)
ツアープロが試合で使う『ゴルフメモ』には、グリーンの傾度がかなり細かく記載されています。松山選手をはじめ、PGAツアーの選手の多くが、練習ラウンドで傾斜計を使って、グリーンの傾斜を調べているともいいます。これは、買ってみるしかないなと。
この半年でプライベートのラウンドでは、傾斜を測りながらラウンドしてみたので、使用感を紹介したいと思います。ちなみにラウンド中の使用はもちろんルール違反です。
よく知られているように、グリーンは水はけを考えて、少し傾斜がついています。比較的平らに見えるところでも、1度以内の傾斜があります。
ちなみに、1度とは、10mの距離で10cmほど高さが違う状態のことです。1度の下り傾斜なら、10m先は10cm下がっているというわけです。
明らかに上りや下りの傾斜を感じるほどの傾きがあれば、2度前後の傾斜があります。グリーンが速いと、2度の傾斜ではなかなかボールは止まらず、横からだと曲がりもかなり大きくなります。
3度の傾斜を超えると、そのゴルフ場で名物になるくらいの強い傾斜です。強い上り傾斜では、ボールがカップを通過してから、また下って来るような珍事が起こりますが、それは3度以上の傾斜です。
4度を超える傾斜は、2段グリーンの段の境目など、かなり強い傾斜の場合です。グリーンが難しいと言われるゴルフ場では、6度から9度くらいの強烈な傾斜があるところもあります。
こうしてみると、グリーンの傾斜の度合いは、だいたい4段階くらいで考えると良さそうです。傾斜を見てタッチを合わせるときに、傾斜の度合いを加味して、上りなら強く、下りなら弱く打ちますが、その加減を傾度の段階で打ち分けるわけです。
色々と役立つ傾斜計ですが、まず練習グリーンで活躍してくれます。
僕は、スタート前に10mの距離をたくさん練習して、その日のグリーンの速さをつかみます。その際に傾斜計で練習グリーンの傾斜を測るわけです。出来れば平らか、1度以内の弱い上り傾斜で練習したいですが、ゴルフ場によっては練習グリーンに強い傾斜がついていることがあります。その場合、傾斜を測って把握しておくと、距離感のアジャストをしやすくなります。例えば、2度上り傾斜だったとすると、ちょっと届かないくらいのタッチでも、平らなところでは届くだろうと見込みがつくわけです。
何度もグリーンの傾斜を測っているうちに、この傾斜は何度くらいの傾度かというのが、少しずつわかってきます。見た目で感じる傾斜と、実際の傾度があってくるわけです。そうなると、距離感も合いやすくなります。
写真は、上やや右に向かって1.4度の傾斜です。
ほんの少しスライスラインですが、下りでスピードがつくとそのまま真っ直ぐ下ってしまうかもしれません。
と言った具合に、自分の感じる傾斜とアバウトではない実際の傾度をすりあわせ出来るのが傾斜計の面白いところです。ゴルフ場によって違うグリーンのスピードを当てずっぽうではなく、タッチを出すのにそれなりの目安が出来ます。
実際のグリーンはより複雑で、芝目の影響もありますが、一番影響があるのがやはり傾斜の度合いです。切れるように見えて切れないラインや、思ったよりも大きく曲がるラインなどは、見た目と傾斜のギャップがあるということです。そういう経験を積んで、より傾斜が読めるようになるといいなと思ってます。
from 東京ゴルフギア旅団