20150421

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 本当の「インサイドから」 その5


少々、元に戻ります。

飛ばしたいという意識は分かります。
世界中のゴルファーはたぶん全員そうです。
そのために
ヘッドを振る、
ヘッドを返す
腕をローテーションさせる
ヘッドでグリップを追い抜く

など、実はスピンや高さなどのロスを生むばかりで
よほどの練習量、頻度、そして体へのケアがない限り
アマチャア「おじさん」ゴルファーが
目指すべきではないと思います。

imagesCARZT6DK


体の回転、向きの変更で
ボールをさばくことを覚えない限り、本当の意味での
☆ボールをつぶすことも
☆ボールをつかまえることも
☆ボールを上から打つことも
☆ヘッドをインサイドから入れることも

全く体験できず、ゴルフが終わってしまいます。

それでは面白くないですよね(#^.^#)v

そこで このドリルが大変重要になってくる訳です。

打つ番手は6番とか7番とか
体の姿勢が楽なものでいいです。
打つ距離は20~50ヤード程度
低いライナー、もしくはゴロを打つ訳ですから
動きの勢いも、ましてやヘッドの勢いなんて
ほぼ一切要りません。
飛ばすため、逆説的ですが
例えば40ヤード打つのに
どこまで遅い動作、少ない動作で打撃することが
出来るか?! の方が重要なのです。


まず、基礎中の基礎
体でボールをさばくことが出来るか
そこを身につけましょう。

スナップショット 2 (2015-04-02 2-01)


アドレスから体の回転をせず、クラブをその場で起こし
体の向きを右向きに変える そのトップを造ります。

そして、グリップの位置をクラブの重さの通り
重力に向かって真っすぐ下げて下さい。
この際、ヘッドを上下左右動かす意識を持たず
逆にトップの位置に置いておくような意識でいいです。
結果、グリップの下がった分、ヘッドもその場で下がります。

飛ばしたい意識が強いと
ここでヘッドに勢いを付けたくなるでしょう。
そこで ヘッドをグリップの移動以上 移動させた瞬間
もう体でボールをさばくことは出来なくなります。

スナップショット 2 (2015-04-06 2-08)


言葉は変ですが
このドリルではほとんどの「動きが静的」なものです。

そして そこから 体の向きを変えます。

シャットになっているか、クラブヘッドがグリップ以上に
上下左右動いていないか、そこで一度確認するため
静止してみてもいいかも です。

体の回転の際に、体重移動に意識が行くかも知れませんが、
そこはこう考えてください。
右を向いている時は、左サイドの方が低くなっています。
その状態から始めるので
体の回転で グリップを斜め下に「直線」で
移動させる意識です。

この際、ボールの飛び出る方向とは
かなり異なる方向への直線移動になると思います。

体の向きを変えますから、結果第三者からは
円を描いているように見えますが、自分は
体の向きの変更で 斜め下に直線でグリップを
動かしただけです。

*斜め下とは 右を向いている時の重力方向真っ直ぐは
 上半身に対してやや斜めになるからです。

スナップショット 1 (2015-04-14 13-45)


体の回転でグリップを低くすることが
結果、左への体重移動を生んでいきます。


このドリルが先…かもです。

これは実はドリルではなく、いずれ
打撃そのものだと感じるようになりますし、
このドリルがそのままアプローチになっていきます。

そして それをスイングに馴染ませ行くのには
体を回転させず、その場でクラブを起こし
そして体を右向きに変える というのが必要になってきます。

多くのゴルファーはきっかけとして
テークバックの初期に体を少し回し
クラブヘッドの勢い、反動、慣性をつけ
それによって腕を振り 準備を始めます。

このドリルではクラブヘッド、クラブには一切
反動、勢いを付けません。
逆にクラブを起こすので、アドレス時に
クラブを地面につけずにいる状態よりも
クラブは軽くするのです。
(クラブの長さを重量的な意味でゼロにするから、です)

この際も意識するのはグリップだけです。
グリップを体に引き寄せるように シャフト起こせば
グリップ以上にヘッドを動かす必要は「一切」ありません。

グリップの位置をこぶし2~3個程度
上げてあげると、シャフトはアドレスの向きで
地面と平行位(もしくはややそれより立ち気味)になる筈です。
シャフトを地面と垂直にまでする必要はありません。

そこからお尻なども含めた脚さばきで
骨盤を右に向けます。
男性の場合は 秀二(?)をしっかり右に向けましょう。
・・・秀二についての逸話を知りたいからはお電話を^^

あら 不思議
クラブヘッドを大して上げていないのに
ゴルフスイングのトップに近い位置まで
クラブ、クラブヘッドは来ますよね。
どうですか?

ゴルフスイングのクラブそのものの腕での移動量
ヘッドの移動量 は 実はその程度のものです。

2008042814282476274


多くのゴルファーは 腕のさばきによって
立体的に斜めの円を描く と信じ込んでいます。
その移動量は円の外周ですから
数メートルになります。
少なくとも3メートルは腕のさばきで
クラブヘッドを動かすと思っています。
往復の動きなので5メートルを超えるかも…です。

でも 真実は
先ほども書いた通り、グリップをこぶし3個程度
動かして シャフトが地面と平行強に動かした分
そうですね 50センチ程度です。
スナップショット 1 (2013-02-08 20-14)
5メートル50センチ
円弧直線


この差はあまり大きくて歩み寄る部分がありません。



from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります