少々、元に戻ります。
飛ばしたいという意識は分かります。
世界中のゴルファーはたぶん全員そうです。
そのためにヘッドを振る、
ヘッドを返す
腕をローテーションさせる
ヘッドでグリップを追い抜く
など、実はスピンや高さなどのロスを生むばかりで
よほどの練習量、頻度、そして体へのケアがない限り
アマチャア「おじさん」ゴルファーが
目指すべきではないと思います。
体の回転、向きの変更で
ボールをさばくことを覚えない限り、本当の意味での
☆ボールをつぶすことも
☆ボールをつかまえることも
☆ボールを上から打つことも
☆ヘッドをインサイドから入れることも
全く体験できず、ゴルフが終わってしまいます。
それでは面白くないですよね(#^.^#)v
そこで このドリルが大変重要になってくる訳です。
打つ番手は6番とか7番とか
体の姿勢が楽なものでいいです。
打つ距離は20~50ヤード程度
低いライナー、もしくはゴロを打つ訳ですから
動きの勢いも、ましてやヘッドの勢いなんて
ほぼ一切要りません。
飛ばすため、逆説的ですが
例えば40ヤード打つのに
どこまで遅い動作、少ない動作で打撃することが
出来るか?! の方が重要なのです。
まず、基礎中の基礎
体でボールをさばくことが出来るか
そこを身につけましょう。
アドレスから体の回転をせず、クラブをその場で起こし
体の向きを右向きに変える そのトップを造ります。
そして、グリップの位置をクラブの重さの通り
重力に向かって真っすぐ下げて下さい。
この際、ヘッドを上下左右動かす意識を持たず
逆にトップの位置に置いておくような意識でいいです。
結果、グリップの下がった分、ヘッドもその場で下がります。
飛ばしたい意識が強いと
ここでヘッドに勢いを付けたくなるでしょう。
そこで ヘッドをグリップの移動以上 移動させた瞬間
もう体でボールをさばくことは出来なくなります。
言葉は変ですが
このドリルではほとんどの「動きが静的」なものです。
そして そこから 体の向きを変えます。
シャットになっているか、クラブヘッドがグリップ以上に
上下左右動いていないか、そこで一度確認するため
静止してみてもいいかも です。
体の回転の際に、体重移動に意識が行くかも知れませんが、
そこはこう考えてください。
右を向いている時は、左サイドの方が低くなっています。
その状態から始めるので
体の回転で グリップを斜め下に「直線」で
移動させる意識です。
この際、ボールの飛び出る方向とは
かなり異なる方向への直線移動になると思います。
体の向きを変えますから、結果第三者からは
円を描いているように見えますが、自分は
体の向きの変更で 斜め下に直線でグリップを
動かしただけです。
*斜め下とは 右を向いている時の重力方向真っ直ぐは
上半身に対してやや斜めになるからです。
体の回転でグリップを低くすることが
結果、左への体重移動を生んでいきます。
このドリルが先…かもです。
これは実はドリルではなく、いずれ
打撃そのものだと感じるようになりますし、
このドリルがそのままアプローチになっていきます。
そして それをスイングに馴染ませ行くのには
体を回転させず、その場でクラブを起こし
そして体を右向きに変える というのが必要になってきます。
多くのゴルファーはきっかけとして
テークバックの初期に体を少し回し
クラブヘッドの勢い、反動、慣性をつけ
それによって腕を振り 準備を始めます。
このドリルではクラブヘッド、クラブには一切
反動、勢いを付けません。
逆にクラブを起こすので、アドレス時に
クラブを地面につけずにいる状態よりも
クラブは軽くするのです。
(クラブの長さを重量的な意味でゼロにするから、です)
この際も意識するのはグリップだけです。
グリップを体に引き寄せるように シャフト起こせば
グリップ以上にヘッドを動かす必要は「一切」ありません。
グリップの位置をこぶし2~3個程度
上げてあげると、シャフトはアドレスの向きで
地面と平行位(もしくはややそれより立ち気味)になる筈です。
シャフトを地面と垂直にまでする必要はありません。
そこからお尻なども含めた脚さばきで
骨盤を右に向けます。
男性の場合は 秀二(?)をしっかり右に向けましょう。
・・・秀二についての逸話を知りたいからはお電話を^^
あら 不思議
クラブヘッドを大して上げていないのに
ゴルフスイングのトップに近い位置まで
クラブ、クラブヘッドは来ますよね。
どうですか?
ゴルフスイングのクラブそのものの腕での移動量
ヘッドの移動量 は 実はその程度のものです。
多くのゴルファーは 腕のさばきによって
立体的に斜めの円を描く と信じ込んでいます。
その移動量は円の外周ですから
数メートルになります。
少なくとも3メートルは腕のさばきで
クラブヘッドを動かすと思っています。
往復の動きなので5メートルを超えるかも…です。
でも 真実は
先ほども書いた通り、グリップをこぶし3個程度
動かして シャフトが地面と平行強に動かした分
そうですね 50センチ程度です。
5メートルと50センチ
円弧と直線
この差はあまり大きくて歩み寄る部分がありません。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります