20150419

VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー: 勝つ時は簡単に

KKT杯バンテリンレディスオープンが終了しました。


菊地絵理香さんがプロ初優勝を飾りました。絵理香姫、優勝おめでとうございます。




菊地さんです。「菊池」ではありません。絵理香です。「絵里香」「恵梨香」ではありません。


昨日の記事で、9アンダー以上まで伸ばしたら優勝は間違いないと書いたのですが、絵に描いた通りのゴルフをしました。この難しい状況で3日間ともアンダーパーでラウンドしたのは素晴らしいですね。硬いグリーンでの2日目、雨が降った後の最終日ともに安定したゴルフをしました。どんな状況にも対応できる能力は、彼女が色々なコースに対応している現実を見ればわかります。「点」でなく「線」で活躍している選手なので、今後も優勝を重ねて行ってくれると思います。




最終成績は以下の通りです。


優勝  -9 絵理香姫


2位  -4 若林さん、イボミさん


4位  -3 上田さん、渡邉さん、光里さん


7位  -2 申ジエさん、ナダエさん


9位  -1 智恵ちゃん、アンさん


11位  E  藤田さん、一ノ瀬さん、種子田さん




以下、主な選手


14位 +1 成田さん、馬場さん、笠さん、酒井さん、@永井さん


21位 +2 茂木さん、表さん、福田真未さん


27位 +3 茜さん、藤本さん


31位 +4 三塚さん、琴乃ちゃん、豊永さん


34位 +5 鈴木愛さん、キムハヌルさん


40位 +7 比嘉さん、大江さん、金田さん、イチヒさん


45位 +8 吉田さん


49位 +10 北田さん




勝負は9番ロングでのバーディで8割方決まりました。追い上げるイボミさんは残りホールが少なく、若林さんには勢いが感じられませんでしたし、怖い存在の上田さんも妙に淡々とゴルフをしていましたので、絵理香姫が緊張からガタガタと崩れなければ大丈夫だと感じました。


昨日書いたように、絵理香姫は最終日を単独首位でスタートすることは今までありませんでした。これまでに負けた試合も、途中まで追い上げて息切れした試合が多く、また多くが接戦でのものでした。今回ほど自分のゴルフに徹して優勝争いをすることは無かった筈です。


勝てそうで中々勝てなかった選手ですが、勝つときはこんなに簡単に勝てるのか・・・・と思ったかもしれません。そうです。ゴルフの勝負なんてそんなものです。難しく考えても、他の選手を上回る技術を見せても優勝できない時はできないのです。




智恵ちゃんのこと、琴乃ちゃんのこと、そして試合全般については明日の記事に回したいと思います。




アメリカツアーのロッテチャンピオンシップも終了しました。


それにしても劇的な優勝シーンでした。池越えのミドルでのチップインイーグルは強烈な印象を残しましたね。


優勝は、11アンダーで並んだ末にプレーオフで朴インビさんを破ったキムセイヨンさんでした。




日本人選手の成績は以下の通りでした。


7位  -4 美香さん (最終日-1)


18位  E  藍ちゃん (+6)


25位 +1 野村さん (+4)


36位 +3 彩子さん (-3)


44位 +4 さくらさん (+4)




今回は4日間通して強風の下での試合でした。ハワイのシーサイドコースで、台風並みの強風ですから、風に対応できないと勝負になりません。


風に強い選手とし言えば美香さんですが、やはり日本人トップの成績でトップテン入りしました。他の選手が風で苦労すればするほど、スコアを伸ばせなくて苦労すればするほど順位を上げて来るのが美香さんです。爆発力不足で優勝には絡みませんでしたが良いゴルフをしたと思います。安定したショットが原動力となりました。




藍ちゃんも彩子さんも沖縄育ちで風には強いのですが、藍ちゃんは最終日スタミナ切れでした。こういう試合が多いですね。藍ちゃんは初日が良くて次第に順位を落とすパターンが多いです。好調が4日間続かないので、トップテンから落ちてしまいます。パット次第のゴルフなので、パットが入らないとスコアを大きく落としてしまいます。


彩子さんは最終日にやっとグリーンと仲良くできた感じです。距離が短くて、風の強いこのコースは彼女のフィールドだと思ったのですが、3日間グリーンに苦しみました。




さくらさんは日本人5人の中では一番風に弱い選手です。今回の試合、最初からあまり活躍できる雰囲気がありませんでした。予想通りでした。さくらさんのフィールドではないですね。


ショットかそれほど悪くないのにパーオン率が悪いというのは風の対処ができていないということです。このへんも、慣れた試合・コースならそれなりの対応も可能なのでしょうが、それ以前に疲れてしまいましたね。




ここまで、W宮里が復調傾向ではありますが、日本人選手同士の成績を比較すると、試合毎に入れ替わっています。「点」でしか活躍できていないということですね。


国内ツアーでは「線」で活躍するナンバーワンだったさくらさんが「点」でしか活躍できない。それがアメリカツアーというものなのでしょう。層が厚いというだけではなく、試合の幅が広いと言うのでしょうか。


国内の試合は5月から10月までは判で押したように優勝スコアが2桁アンダーになります。そういうフィールドで慣れても多彩なアメリカツアーのコースでは簡単に行かないということです。


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