20150102

パット上達ブログ: データ革命1

ゴルフにも「ビッグデータの時代」が来たとUPしました。



その直前に「ゴルフデータ革命」(M・ブローディ著 吉田晋治訳 プレジデント社刊)というまさにそのことを裏付ける出版があったことを後で知り、早速手元に置きましたが、忙しぶって未だ読了に至りません(汗)。



副題は「SG指標で『一打の重み』を可視化する」、原題は「EVERY SHOT COUNTS」(地味ですね!)です。



著者のM・ブローディさんはコロンビア大ビジネススクール教授で専門は計量ファイナンス。伝統あるクラブの元クラチャン。シニアチャンプも2回で現HDCP=4。

ゴルフは動的計画法の問題であると言い切っておられます。



昔ながらの指標は、マネジメントやプレーの結果を分析し、どんなプレーをすればスコア―を最も縮められるかというデータを提供しない。



スコアを10打縮めるにはどうすればよいか、飛距離が20yds伸びるとどんな影響があるか、超一流選手と平均的選手の違いは何か。こういった疑問に、昔ながらの指標(平均パット数とかパーオン率などのことですね)は答えることが出来ない。



だから、「ゴルフメトリクス」というプログラムの開発に着手(01年)し、今や200人以上のゴルファーの10万回以上のショットデータを集めているそうです。



また、PGAでは「ショットリンク」というデータ収集システムを独自に開発して、レーザー技術と試合ごとに≒350人のボランティアによって全ショット(パットも含む)の詳細な情報を収集しています。このシステムではグリーン上のボールの位置は2”(≒5cm)の誤差、グリーン以外のボールの位置は1yd以内の誤差で計測され12年までの10年間で1,000万回以上のショットのデータを収集したそうです。



こういう背景、資産があるから11年度から公表している「真のパットの巧拙指標」や昨年から公表しているSG(SGP、SGTTG、SGT)(*1)という概念によるゴルフの巧拙指標を公開できるんですね。



尤もこの著書によれば、データ活用の先駆者もおられたようで、C・クーディ(71年Masters覇者)は全てのショットを図に記し「自分のプレーの傾向を調べ、練習が必要なショットを判断していた」そうですし、A・ソレンスタムは90~00年代に「自分の弱点を知るために、毎ラウンドのすべてのショット」を記録していたそうです。



*1:本書はSG(稼いだ打数)の背景にある概念を説明する、と謳っています。

   過度の期待をする(私もその一人!)と残念な思いをするかも(¥2200+TAX)。

   勿論別章ではプレー中の判断力を高めてスコアを縮める方法も紹介されています。



どうショットすべきかと言うようなことは一切書かれていないですが、統計データを活用するという指南書ではないかと思います。



ハウツー的な内容もありますので、適宜ご紹介させて頂きたいと思います。



今年も励ましに↓ポチっとお願い致します。



from パット上達ブログ