「一番飛ぶヘッドは何ですか」
ってよく聞かれますが一番答えにくい質問です
別に色々なメーカーさんに気を遣ってとかではなく、一言で言いきれるくらい簡単じゃないからなんです。。。
そんな部分を少しだけ掘り下げてお話しすると飛ぶ要素の中で一番わかりやすいのが「初速」かな 当然初速が早いほど可能性が出てきます。 ですがヘッドにはルール上の規制があるので驚くほど初速の速いモデルはないのではないでしょうか。お店や取材を通して計測している中でも微差というところです。 ですが規制直後からみると今のヘッドの初速は早くなっていると断言できます また初速とフェース厚に密接な関係があるのと同じくらい、フェース厚と強度にも密接な関係があります。 当然薄くすると(基準値内でも)フェース割れの問題が発生するので、そこをどう考えるかによって設計も変化してきます。 一般的にパーツメーカーのヘッドの方が飛ぶ・弾くと言われているのはここの部分が大きいと思います。
また初速に関してはロフトとの関係も無視できないところです。 ロフトが立っている方が早くなりますが打出し角を確保しなくては意味がありません。 そしてその打出し角と初速に対して適正なスピン量を・・・ だんだんメンドクサクなってきたでしょ そんなことからナショナルブランドでも浅重心&ハイロフトと深重心&ローロフトという思想に分かれています。 そしてここで触れたスピン量に関しても重心位置いがいに今はヘッドの何処を撓ませるか、反対にヘッドが動かなければ適正値にというような考えもあります。
これ以外にもヘッド重量やシャフトとの関係など簡単に説明しようと思っても「無理」ってことに。。。
簡単じゃないんですよね なので僕自身が取材を通して得た情報や実際に試打クラブを作って試した情報、プラスお客様に提案して得た結果の蓄積の中でお客様に最適だと思う1本を提案していくことが一番かなと思っています これは僕だけがしていることではなく他の工房さんでも色々な事を試していると思いますなので「試打クラブ貧乏」と言う言葉が・・・
とにかく簡単にこれ飛ぶよっていう時代ではなくなったので、是非お店に足を運んで色々と相談していくことが一番の答えじゃないかなぁって思います
from 鹿又芳典ゴルフブログ