先週末、アサマ2000のゲレンデにドクターヘリが着陸した。
一瞬、ドラマの撮影かと思ったがどうやらゲレンデでの衝突事故で出動を要請したようだ。埼玉の本田飛行場で待機中のドクターへリを見たことはあるが、事故現場で遭遇したのは初めてです。
不運にもスキー場で事故にあわれた方の早期回復をお祈りいたします。
本日は、ドクターヘリの出動要件を調べてみました。
ドクターヘリ出動基準
a)総論 ・ 生命の危険が切迫しているか、その可能性が疑われるとき ・ 重症患者であって搬送に長時間を要することが予想されるとき ・ 特殊救急疾患の患者(重症熱傷・多発外傷・指肢切断等)で搬送時間の短縮を特に 図るとき ・ 救急現場で緊急診断処置に医師を必要とするとき Over-Triage の容認 消防機関等は、出動要請後に救急患者が比較的軽症であることが判明した場合 (over-triage)には、ドクターヘリの出動をキャンセルできるものとし、その際、 出動要請した者の責任は問わないこととする。
b)各論 ドクターヘリ搬送の対象となる傷病者の具体的状態の例※ ドクターヘリ搬送対象の具体的な例を示したものであって、対象はこれらに限定され るわけではない。地域性や事後検証結果などを踏まえ適切に運用されることが望まし い。
a)総論 ・ 生命の危険が切迫しているか、その可能性が疑われるとき ・ 重症患者であって搬送に長時間を要することが予想されるとき ・ 特殊救急疾患の患者(重症熱傷・多発外傷・指肢切断等)で搬送時間の短縮を特に 図るとき ・ 救急現場で緊急診断処置に医師を必要とするとき Over-Triage の容認 消防機関等は、出動要請後に救急患者が比較的軽症であることが判明した場合 (over-triage)には、ドクターヘリの出動をキャンセルできるものとし、その際、 出動要請した者の責任は問わないこととする。
b)各論 ドクターヘリ搬送の対象となる傷病者の具体的状態の例※ ドクターヘリ搬送対象の具体的な例を示したものであって、対象はこれらに限定され るわけではない。地域性や事後検証結果などを踏まえ適切に運用されることが望まし い。
A.外因によるもの 1.重症外傷 a.高エネルギー外傷。
b.多発外傷。
c.バイタルサイン(意識・呼吸・血圧・脈拍)に明らかな異常を認める外傷。 d.穿通性外傷(刺創、銃創など)。
e.顕著な外出血を伴う外傷。
f.切断指肢。 2.重症熱傷 a.体表面積の 15%以上にわたる熱傷。 b.気道熱傷(意識障害、顔面熱傷、閉鎖空間での受傷など)。 c.化学熱傷。 d.外傷を伴う熱傷(爆発による受傷など)。 3.溺水、窒息 4.急性中毒 a.急性薬物中毒。 b.一酸化炭素中毒。 5.アナフィラキシー 6.環境障害 減圧症、偶発性低体温症、熱中症など。
B.疾病によるもの 1.意識障害、痙攣、麻痺、強い頭痛(脳卒中など)。 2.強い胸痛・腹痛(心筋梗塞、大動脈疾患など)。
B.疾病によるもの 1.意識障害、痙攣、麻痺、強い頭痛(脳卒中など)。 2.強い胸痛・腹痛(心筋梗塞、大動脈疾患など)。
3.呼吸困難(気管支喘息、急性心不全など)。
4.バイタルサイン(意識・呼吸・血圧・脈拍)に明らかな異常を認める状態。 C.心肺停止 1.CPR によって心拍が再開した心肺停止例。 2.初回心電図が VT/VF もしくは PEA である心肺停止例。 3.オンライン MC にて指示医師がドクターヘリの適応と判断した心肺停止例。 D.周産期救急疾患 E.その他現場にて重篤と判断されたもの F.オンライン MC にて指示医師からドクターヘリ搬送を指示されたもの
以上
※参考資料(日本航空医療学会ドクターヘリ出動要請基準 別表2) ドクターヘリ-導入と運用のガイドブック-.監修:日本航空医療学会、pp.6~7,メデ ィカルサイエンス社、東京、2007
(平成 21 年度厚生労働科学研究「ドクターヘリ、ドクターカーの実態を踏まえた搬送受入 基準ガイドラインに関する研究」報告書より抜粋)
以上
※参考資料(日本航空医療学会ドクターヘリ出動要請基準 別表2) ドクターヘリ-導入と運用のガイドブック-.監修:日本航空医療学会、pp.6~7,メデ ィカルサイエンス社、東京、2007
(平成 21 年度厚生労働科学研究「ドクターヘリ、ドクターカーの実態を踏まえた搬送受入 基準ガイドラインに関する研究」報告書より抜粋)