20170621

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 芯を喰うパッティング③


ショットもそうですが、
パッティングにとって
一番大切なのは
 
『その距離を打つこと』です。



その距離を打つには
シンプルに二つの要素が必要です。

打つ距離感
 ➡元になるのは ヘッドスピードとヘッド重量
表現される距離
 ➡ロフト によって決まります

この際に とても重要になるのが
ロフト というのは ヘッド軌道も含まれます。
インパクトの静止画での ヘッド姿勢だけではありません。

多くの方が採用されている
 ショルダーストロークの場合
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ヘッドがゆりかごのように上下に円弧を描くので
①ロフトが立った状態(地面に対し)で ヘッドが下降途上
②ロフトがアドレスに近い状態で地面に平行に移動
③ロフトが寝た状態で(地面に対し)で ヘッドが上昇途上

大きく分けて この3種類のインパクトが存在します。
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ボールの飛び様、弾道がどのように違うか というと
①打ち出しが低く、スピンが多め
②中間
③打ち出しが高く、スピンが少な目

になります。
一見すると スピンの少なめの③が良いように思えますが、
こと パッティングの場合、
クラブの中でロフトが一番立っています。
ヘッドスピードで言えば、距離にもよりますが
5~10ms程度です。
上がり気味に打てば
ボールとのファーストコンタクトは
ヘッドの歯になってしまい、
ロフトがあるとは言え、ヘッドスピードが速くないので
そのまま 飛び出てしまいます。

通常 フェースでボールを打てれば
ボールの回転数は 数百回転/分 ですが、
歯が入ってしまう、つまりトップの状態になると
例え同じヘッドスピード(この場合、遅いヘッドスピード)
であったとしても 数千回転
場合によっては 5000回転近くになってしまいます。
打撃のエネルギーが 回転に食われてしまい、
順回転とは言え、急激な摩擦抵抗、即ちブレーキがかかり
ボールスピードが上がりません。



このように弾いて打たなければならない
一般的なパターでストロークすると
出球はそこそこのスピードなのに、
ボールが伸びない! のは これが主な理由です。
インパクトの音も濁音ですね…( ;∀;)

L型ブリストルパターの球筋とは大きく異なると思います。
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あと もう一つ 上昇過程でインパクトに入ると
打ち出し角度が高くなってしまい
地面に落ちていくボールの地面への入射角度がきつくなり
ボールが跳ねやすくなります。
ボーリングで空に放り投げるのと同じです。

また、そこでもボールの推進力を喰われます。

ショルダーストロークをしている
トッププロの映像を見ると、
やはり ボールが初期に跳ねていますし、
最終的に止まるところに対し、
初期のボールの速度からの減速が激しいのは見て取れます。
 パターのせい で 作られる悩みなのですが…。

ショルダーストロークは
上手く打てなければ トップしてしまい
逆にうまく打てれば ボールは跳ねてしまい
どちらも距離はショート気味な上、
ストロークしている自分は
 ヘッドが視覚的に真っ直ぐ動いているので
 真っ直ぐ行く錯覚に囚われますが、
 もっとも ラインに乗らないパッティング方法なのです。
pppputtingこのストロークを見ても
明らかに上昇軌道でボールを
捉えています。
ボールが下方向にこぼれて
飛んでいるのがわかります。

軽いヘッドの飛ばないパターしか知らない…
というのは否めませんが、
体がどこかも分からず、自虐的な体の使い方をし
一番上手く行かないパッティングストロークに
時間を費やし、さらに体を痛めてしまう…。
パッティングに悩んで引退する…というのは分かります。

 次からは では どうしたらいいか に入ります
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