20170502

ModernSwing21: アイアンの種類と違い


Question

ポケットキャビティとハーフキャビティ!
シャフトは同じとして!
易しさや距離や弾道は格段の差がありますか?
教えて下さい。


Answer

アイアンは形状によって呼び名が違います。
キャビティー・アイアン(CB)とは通常くりぬきで、ヘッドの周りに
重心を分散し、スイートスポットを大きくしています。



また、ポケット・キャビティー(PC)とは
さらにスイートスポットを広くするためにアイアンの形はしていますが、
ポケット状にしてよりウッドに近くしています。



ハーフキャビティー(HC)とはキャビティーとマッスルバック(MB)という
昔からある一枚歯の一番スイートスポットが小さいクラブとの間です。

                                                     HC


                                                        MB


これらの違いはスイートスポットの大きさです。
小さい順にMB,HC,CB,PCとなります。

大きいほど初速は下がりますがバックスピンが少ないので、
硬いグリーンでは止まり難いのですが、多少芯を外してもMBほど
飛距離が減りません。

また、インテンショナル(意図的)にスライスやフック球を打つ時に
スイートスポットが小さいほど操作性が上がります。

ただ、どのクラブも大きく芯を外せば全く跳びませんので
まずはどのクラブも芯に当てる練習が必要です。
また、90を切るまではどのクラブを使ってもあまり変わりません。

MBはパワーのある人が打つと、初速は速くてもスピン量が増えるので
空気抵抗によって吹き上がって弾道は高くなり、
飛距離は比例して伸びたりはしません。

PCは軽く作ってある物が多く、高齢者用に開発されて一番打ちやすい
とされたクラブですが、シャフトも柔らかい物が装着してありますので
芯を外してもどこに当たったのかの情報が吸収されて判りません。

その打感が良いとして好む人がいますが、スイングを調整することができず
中級以上の上達の妨げになることもあります。
また、いつかは止まるだろう、というゴルフ内容となり
グリーンヒットして止める事が難しくなります。

男子プロはMBかHCです。
シャフトも一番硬い物が入っており、方向性を良くし
できるだけスピンが掛かる操作性の良い物を使います。

競技ゴルフで上を目指す人は、最初からMBでもかまいません。
販売側は易しいクラブだとしたPCを売り、CBに買い替えさせ
次にHCを勧めて、初心者がMBを使うとオーバースペックだとして
順序良くお金を使わせる理論を作り、道具オタクはそれをまともに信じ
初心者がMBとは生意気だと言わんばかりに非難しています。

しかし、40年前にはMBしかありませんでした。
数百年の間、全員がMBでゴルフを始めていたのですから
それはどう説明するのでしょうか?

勿論、芯を外せば衝撃が大きいので、打感が悪いとして挫折する人も
いたかも知れませんので、PCやCBから入っても構いません。
経済効果に貢献するのでしたら多いに歓迎ですが、すぐに上達する人は
半年事に買い替えなければならないかも知れません。

したがって、どのクラブを使おうと個人の価値観で自由です。
平均すれば飛距離はあまり変わりません。
ただ、迷っていたり追求される方は、真芯を捉えた時のスピン量が違いますので、
中古のクラブを買って打ち比べると良いかも知れません。




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