20170506

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフ◆シャフトの使い方②



残念なことですが、
多くのゴルファーは
まるで付いていないか如しの軽いヘッド、
その機能が全く出ない、動かない硬さのシャフト
しか
使ったことが無いので
ゴルフクラブの本当に機能をうかがい知ることが出来ません。

現代のゴルフクラブの使い方~スイングは
チカラでゴルフクラブをねじ伏せ、
無理やり言う事を聞かせるようなモノです。
それでは寂しいし、クラブの本当の性能も発揮されません。

ヘッドの重量がしっかりあり、
シャフトも柔らかいものを使っている人が
ヘッドの軽いモノ、シャフトの硬いものを持つと
共通して言うのが
『クラブが何もしてくれない』
『クラブが何も言ってくれない』
『クラブが何も助けてくれない』
です。

スナップショット 1 (2016-11-28 2-35)

シャフトの本当の役割は
グリップを支点にヘッドを動かすこと ではなく
ヘッドのその重さを
グリップを通し打ち手の伝えること
ヘッドの重さでグリップを動かし、打ち手を動かす
 ことです。

スイングの箇所、箇所によって
ヘッドの位置や姿勢を打ち手に確認させ
感覚としてスイングをチェックすることが出来ます。

ヘッドのその特殊な形状は
打ち手がスムースに動け、その動きを補助し、
より簡単にボールを打たせる、
より遠くにボールを打てる、
より繰り返し安定的にスイングが出来る

そのことに特化した形状です。


スナップショット 1 (2016-11-26 15-46)ですので 最近よく見る この手のトップは
クラブ製作や開発に携わる立場の私からは
ゴルフクラブを冒涜し、クラブの機能を無視する
そういう使い方にです!。

余計な話ではありますが、
この手のスイングを広めてしまうと
この手のスイングではクラブの機能の差や違いが感じなく
分からなくなってしまうので、
クラブメーカーのちゃんとしたゴルフクラブ造りを停滞させ、
ゴルフ業界の衰退に拍車をかけてしまうのです。

それほど酷いです、、、、、、、、、、。






dW l (2)_Moment特にカギになるのは
トップの位置でのクラブやヘッドの姿勢です。

フェースが空を向いたような
状況では そのヘッドの重さは
ダウンスイングの動作につながりません。

今流行りの腕で上げるスイングでは
トップ時、右ひじの方が低く、左ひじの方が高い状況ですので
クラブの重さは右ひじにかかり、右サイドにかかります。

正しくクラブの位置を維持していれば
トップの位置では左サイドの方が低い為
腕では左腕、左ひじ、左上腕にかかります。

ですので その重さに動作の順序も方向も委ねられます。
スナップショット 3 (2017-01-13 12-28)

スイングとクラブの関係はとてもよく出来たもので
その重さによって グリップが移動し、
体に対しては 左側に移動して行きますから、
重さは徐々に左サイドにかかり、
左サイドの低い時間が維持されます。

その重さによって
体も徐々に左サイドに寄っていくこと
それ そのものが 右向きの解き、回転になるので
重さ通りに動いていれば
積極的に回転を意識しなくても大丈夫なのです。
スナップショット 5 (2017-01-13 12-29)

ヘッドの重さに動かされる
ヘッドを無理して動かさなければ
重さあるヘッドは そこに留まろうとしますから
左腕から右腕に重さが移りますので
そしたら右腕を使って、
クラブを握っている左グリップを動作の進行方向に
押してあげればよいのです。


体(骨盤)が右をしっかり向いているコト は絶対条件ですが、
ここでのポイントは
右を向いている時には
横の動きにも縦の動き、
立ての動きにも横の動きが混じっているので
斜め(最短距離)に移動することが可能なことです。
スナップショット 6 (2017-01-13 12-29)

この時期を失うと 縦~横 
横~縦 と余計な道のりを通らねばならず
インパクトの時期、体がボールと正対している時間に
間に合わなくなります。


この動作・手順・方向・タイミングは
スローな素振りの中で
すべて 重さとしてクラブから発信されます。
その伝達役としてシャフトはあるのです。
ここの部分は どんなに優秀なアドバイザーでも
シャフトやクラブには絶対かないません。
動作の時期・タイミングを教えてくれるのは
シャフトから伝わる重さしかないのです。



ただ 横暴にクラブを振りまわし
シャフトが何かを伝えようとしているか
無視するようなスイングをするのであれば
硬さは勿論、シャフトスペックなど
ただの飾りでしかありません。


シャフトを振る人、ヘッドを振りまわす人が
リシャフトしたりしてるのを見ると
何千回、何に替えても同じなので
業界のお得意様 ということになりますね…(*_*;

結局はゴルフクラブの使い方が分からないので
シャフトの硬いのが曲がらないとか
そういう奇妙な理屈に行き着くわけです…。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります