20170506
◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ゴルフ◆シャフトの使い方②
残念なことですが、
多くのゴルファーは
まるで付いていないか如しの軽いヘッド、
その機能が全く出ない、動かない硬さのシャフトしか
使ったことが無いので
ゴルフクラブの本当に機能をうかがい知ることが出来ません。
現代のゴルフクラブの使い方~スイングは
チカラでゴルフクラブをねじ伏せ、
無理やり言う事を聞かせるようなモノです。
それでは寂しいし、クラブの本当の性能も発揮されません。
ヘッドの重量がしっかりあり、
シャフトも柔らかいものを使っている人が
ヘッドの軽いモノ、シャフトの硬いものを持つと
共通して言うのが
『クラブが何もしてくれない』
『クラブが何も言ってくれない』
『クラブが何も助けてくれない』です。
シャフトの本当の役割は
グリップを支点にヘッドを動かすこと ではなく
ヘッドのその重さを
グリップを通し打ち手の伝えること
ヘッドの重さでグリップを動かし、打ち手を動かす ことです。
スイングの箇所、箇所によって
ヘッドの位置や姿勢を打ち手に確認させ
感覚としてスイングをチェックすることが出来ます。
ヘッドのその特殊な形状は
打ち手がスムースに動け、その動きを補助し、
より簡単にボールを打たせる、
より遠くにボールを打てる、
より繰り返し安定的にスイングが出来る
そのことに特化した形状です。
ですので 最近よく見る この手のトップは
クラブ製作や開発に携わる立場の私からは
ゴルフクラブを冒涜し、クラブの機能を無視する
そういう使い方にです!。
余計な話ではありますが、
この手のスイングを広めてしまうと
この手のスイングではクラブの機能の差や違いが感じなく
分からなくなってしまうので、
クラブメーカーのちゃんとしたゴルフクラブ造りを停滞させ、
ゴルフ業界の衰退に拍車をかけてしまうのです。
それほど酷いです、、、、、、、、、、。
特にカギになるのは
トップの位置でのクラブやヘッドの姿勢です。
フェースが空を向いたような
状況では そのヘッドの重さは
ダウンスイングの動作につながりません。
今流行りの腕で上げるスイングでは
トップ時、右ひじの方が低く、左ひじの方が高い状況ですので
クラブの重さは右ひじにかかり、右サイドにかかります。
正しくクラブの位置を維持していれば
トップの位置では左サイドの方が低い為
腕では左腕、左ひじ、左上腕にかかります。
ですので その重さに動作の順序も方向も委ねられます。
スイングとクラブの関係はとてもよく出来たもので
その重さによって グリップが移動し、
体に対しては 左側に移動して行きますから、
重さは徐々に左サイドにかかり、
左サイドの低い時間が維持されます。
その重さによって
体も徐々に左サイドに寄っていくこと
それ そのものが 右向きの解き、回転になるので
重さ通りに動いていれば
積極的に回転を意識しなくても大丈夫なのです。
ヘッドの重さに動かされる
ヘッドを無理して動かさなければ
重さあるヘッドは そこに留まろうとしますから
左腕から右腕に重さが移りますので
そしたら右腕を使って、
クラブを握っている左グリップを動作の進行方向に
押してあげればよいのです。
体(骨盤)が右をしっかり向いているコト は絶対条件ですが、
ここでのポイントは
右を向いている時には
横の動きにも縦の動き、
立ての動きにも横の動きが混じっているので
斜め(最短距離)に移動することが可能なことです。
この時期を失うと 縦~横
横~縦 と余計な道のりを通らねばならず
インパクトの時期、体がボールと正対している時間に
間に合わなくなります。
この動作・手順・方向・タイミングは
スローな素振りの中で
すべて 重さとしてクラブから発信されます。
その伝達役としてシャフトはあるのです。
ここの部分は どんなに優秀なアドバイザーでも
シャフトやクラブには絶対かないません。
動作の時期・タイミングを教えてくれるのは
シャフトから伝わる重さしかないのです。
ただ 横暴にクラブを振りまわし
シャフトが何かを伝えようとしているか
無視するようなスイングをするのであれば
硬さは勿論、シャフトスペックなど
ただの飾りでしかありません。
シャフトを振る人、ヘッドを振りまわす人が
リシャフトしたりしてるのを見ると
何千回、何に替えても同じなので
業界のお得意様 ということになりますね…(*_*;
結局はゴルフクラブの使い方が分からないので
シャフトの硬いのが曲がらないとか
そういう奇妙な理屈に行き着くわけです…。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります