20170429

ModernSwing21: アイアンはダフり、DRはスライス


Question

ドライバーのスライス、アイアンで強めに打ちたい時の
ダフリが出やすくて悩んでます。

グリップを改善して多少良くなりましたがまだまだなのです。
色々調べるとコックを崩さない様にした方が良いとありましたが、
これまであまりコックの意識は持ってませんでした。。

コックのキープを意識するとドライバーのスライス、
アイアンの強めのショットのダフリは改善する可能性はありますか?

注: かえってフックになるのではという心配もあったりします。


Answer

DRのスライスとアイアンでのダフりの両方に共通した悪い動きは
右手でヘッドを走らせようと横振りしている事が一つ考えられます。

ガラ系打法に、「クラブを立てろ!」という指導があります。
これは直立してクラブを垂直に立てて握り、体を回転する際に
右回転してトップの位置に体が来た時には右後ろにヘッドを倒し、
左回転でフォローの位置に体が回った時にはヘッドが左後ろになって
シャフトが寝るようにヘッドを先に倒したり起こしたりするとき、
右から左に回転する際に手の力でヘッドを起こします。
これを立てろというのです。

これは前傾をして行うと、いわゆるヘッドが右から左へ移動する
ヘッドの横振りです。
ダウンスイングは右上斜めから縦に落として打つのですが、その時に
ヘッドを引き寄せて体の近くを通すのです。
この動きによってHSが上がってスライスが防げるのです。

スライスが出る人はヘッドの横の移動で打とうとしている人で
いわゆる、右手の立てる力でヘッドから落とそうとしているために
ヘッドは遠回りして振り遅れるのです。

本来、ヘッドは引き寄せて、体の近くを通さなければならなのに
遠回りして低い位置からヘッドが球に向かう動きをしているので、
リリース開始ポイントが早くなってダフり易いだけではなく、
HSが上がらない一つの原因なのです。

コックをキープしろ、という指導はこのことです。
キープするには右手でヘッドを落とそうとしたらコックが解けてしまいますので
払い打ちや掬い打ちができなくなるようにするためにそう言うのです。

アンコックする開始地点をできるだけ遅らせることによって
レイトヒティングというHSを上げるメリットが出るのですが、
これをするにはギリギリまでコックを解かない動きが必要なのです。

本来はコックを解くとか解かないという振り方ではなく、むしろ縦に
グリップエンドから突き刺すように落として来るV字打ちをすると
リリースする力などはほとんど必要なく、勝手にヘッドが返ってしまいます。

そしてさらにヘッドが体の近くを通るので、振り遅れもありません。
グリップエンドで刺して、インパクトの瞬間だけ右手で捻り突き刺しをします。
右手はトップの位置から球にグリップエンドを下にしたまま直線で落とす、
という動きだけで、決してヘッドから動かして球を当てに行かないことです。

これはアイアンもDRも同じです。
アイアンは地面にあるのでダフり、DRはティーアップしてあるので
振り遅れているだけだと思います。

リリースを遅らせて間に合わないのはヘッドが遠回りしているからで
引き寄せを行って体の近くを通せば間に合うはずです。
フックが出るとしたら、グリップがストロングになっているはずです。
スクエアに戻して効率の良いスイングをしてください。





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