20171208

ゴルフも人生も no plan (;´Д`) : 「世界標準 シングルになれるパット術 ロジカル・パッティング」の書評

夜のウォーキングですが、寒いこの時期はなかなか根性が要ります。
まぁ構えず、気負わず、気楽にやってるのが続いてる理由かな?(笑)



え~このゴルフ本書評コーナーも年内にあと1、2冊くらいかな?

それで直近の目標である700回達成は初夏ぐらいまでにいけるかどうか?です。
まぁどちらにせよ、数合わせのためのつまらん本は読まないのでなかなかイバラの道です。(笑)

ワシの最近のゴルフ本書評は、とっても古いか?非常に新しいレッスン系か?になってますが、
その中間の時期の作品はかなり読んだんで、どちらかになってることが多いですね。

ということで、今回の本は今年8月に出版された人気のゴルフ本です。

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「ワッグルゴルフブック 世界標準 シングルになれるパット術 ロジカル・パッティング」
著/吉田洋一郎  実業之日本社   2017年8月


<内容>
日本初のパッティングレッスン書!

PGAツアー選手のパッティング・データを計測したら
一番入る“パッティングの実像”が浮き彫りになった!

●打点は1.6ミリトウ寄り
●フェースアングルは0.32度オープン
●インパクト軌道は0.7度アウト・トゥ・イン
●2.8度アッパーブローで振り抜く
●カップを43センチオーバーするボールスピード

これはPGAツアー選手のパッティングにおける平均値です。
もし、あなたがこのデータを具現化する
パッティング・ストロークができるようになったとしたら、
それは「一流選手並みにパットが入る」可能性があるということです。

最新の計測器や科学的解析の導入による数値化、可視化が進んだ結果、
“入るパッティング”の実像が解明され、
今、世界の一流選手はそれを手に入れるためのティーチングを
パッティング専門のコーチから受けています。

数字をベースにしたストロークをメカニカルに作り上げ
その上に、自分の感性を加えていく。
この方法は、最も効果的なパッティング上達法として
アマチュアにもそのまま当てはまります。
フィジカル的な強さや素質があまり求められないパッティングには、
アマチュアが世界の一流選手と同レベルになれる可能性がある。
本書はその手ほどきをする、日本初のパッティングレッスン書です。

<目次>
Part1 日本人が知らない世界の最新パッティング理論
Part2 一流選手はメカニカルな動きに感覚を植えつける
Part3 「狙っていい」距離を知る
Part4 カップインするセットアップ
Part5 2つのストローク法
Part6 距離感をロジカルに作る
Part7 ラインの読み方
Part8 メカニカルな動きを覚えるドリル

<著者/吉田 洋一郎>
「世界の最新ゴルフ理論に精通するゴルフスイング・コンサルタント。世界屈指のコーチであるデビッド・レッドベターのレッスンメソッドを学んだ後、5年間で30回以上の海外視察を行い、米PGAツアー選手を指導する80人以上のゴルフインストラクターから直接指導を受ける。その他に著名なゴルフ指導者200名以上の講義を受け、SAMパットラボ、ハロルド・スウォッシュなどPGAツアーコーチが所持するパッティング理論の資格を含む21のゴルフ理論の資格をもつ。シングルプレーヤーを中心に多くのゴルファーを指導する。日本ゴルフスイング研究所主宰。1978年生まれ。」
 



え~、ワシは万年パタヘタのために、今までにデイブ・ペルツ、デイブ・ストックトン、ジョセフ・ペアレント、マーク・ブローディなど世界的に有名な本から、青木功、中井学、永井延宏、森守洋、大本研太郎、細貝隆志、山田透、星谷孝幸(敬称略)など日本のパッティングの本を何十冊も読んできました。(全部ブログに書評済)

で、今回の本は「日本初のパッティングレッスン書」と銘打ってるわけですが、内容を読んでみると、世界中のパッティング理論とロジカルデータを網羅した「日本初のパッティングレッスンの紹介&解説書」と言ったほうが良さそうな感じの本です。

著者はデーブ・ペルツの3日間30万円のパッティングレッスンを始め、欧米の著名なパッティング専門コーチ16人からパッティングに関するデータや理論を学んだ、いわば日本一の「パッティング・オタク」。(笑)

吉田羊じゃなくて、吉田洋一郎か?

著者いわく、「パッティングのレッスンは今までの「型がない」とか「感覚が大事」とか曖昧だったが、
欧米ではストロークからテンポまで可視化、数値化し、統計学などきちんとしたデータで指導するのが当然である。」

なぜそこまでロジカルなのか?という理由はパッティングのストロークがショットより小さな動きで、やるべきことが決まっているから、一流選手ほど反論の余地のない研究、構築されたロジックを好むというわけ。

ただ一流選手はメカニカルな動きに感覚を植えつけていて、その感覚がすぐれた選手が一流になるのだが、感覚だけでは不調の原因に気づきにくい現状があり、そこで科学的なデータを元にしたパッティングコーチが必要となる。

それは、例えばSAMという高精度なパッティング測定器により、「ストローク軌道」・「フェースアングル」・「インパクトロフト」・「ブロー角」の数値化&可視化ができるので、その理想値に近づけるメソッドがあるわけです。

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1.5mが1パットで入る確率は、ツアー選手で80%、アベレージ50%の確率。
だから1パットで入れる確率を上げる目標として、1.5mを80%の確率に上げることがある。

そしてそのための一つとして、ボールを打つ強さがカップを43cmオーバーさせる距離感が必要。
この43cmという数字はあの世界一パッティングオタクのペルツの「パッティングの科学」に書かれた有名なデータです。

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パットに型がないように思えるが、アドレスでは、
「アイライン(目線)」=アイラインをターゲットラインに合わせることと、
「両手のポジション」=両手を肩の真下にセットする
ことが必要です。

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そしてこの本の一番のメインは、世界の2大ストロークの説明や練習法が非常に詳しいこと。

■振り子ストローク=イン・トゥ・イン軌道(代表プロはローリー・マキロイ)

ツアー選手の大多数は振り子ストロークであるが、軸と支点をキープしながらカラダを回すには柔軟性が必要。
オーバーとヒッカケ矯正にはこのストロークで。

■直線ストローク=ストレート軌道(代表プロはフィル・ミケルソン)

頭や下半身を固定するとパターをスムーズに振れないアマチュアには方向性アップのためにおすすめ。
ショートとプッシュ矯正にはこちらのストロークで。


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また、腕のカタチは「三角形」「五角形」のどちらでも自分の合う方でいいが、ボールはアッパーブローでヒットするので左目の真下に置き、アイラインがスクエアなら構えはオープンでもクローズでもOK!という「アイラインが一番大事で入るパットの肝」や、タッチが合わせない人はストローク中に「遅い」が入りやすいから、ヘッドが動くスピードを等速にすることが大事とかを再認識させてくれましたな。

最後にストローク軌道ドリル(これ以外にも色々あります)

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amazonのレビューでサクラ疑惑を指摘していたけど、まぁそれはそれで、この本は世界に様々にあるパッティング理論とデータをわかりやすく紹介&解説した本としてはある意味面白い存在だと感じましたね。(笑)

え~ワシのこのゴルフ本の評価は、少しサービスをして★★★にします。(★3が最高)

うむ、有名パッティング理論&データなどを集め紹介した本として、企画力が面白いわ。

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最後に、ワシが先日買った「スパイダー ツアー レッド スモールスラント」は、マレット型のパターだが、フェースバランスのパターではないので、振り子ストローク=イン・トゥ・インのゴルファー向きとのこと。キュアパターもイン・トゥ・インのような気がするけど変なパターなんで正確にはわからんが。(笑)

そういえば、ワシは今まで長尺の場合を除き、振り子ストローク=イン・トゥ・インでパッティングしていたな。

また余談ながら、先日読んだ星谷孝幸さんの「入っちゃう! パットの法則 」は、2支点縦振り子ストロークということで、振り子+直線の良いとこどりのストロークでしたけどね。(笑)

from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)