20160901
ModernSwing21: ドライバーのヘッドの返し
Question
ドライバーのインパクト前後のヘッドの返しですが、
①意識的に手首に力を入れて返したほうがいいのでしょうか?
(ガツン、というイメージ)
それとも真逆に
②手首には力を入れずに(ぶらぶら)で、
意識的には手元をスローダウンさせる感じでヘッドが
自然に返るのを待ったほうがいいのでしょうか?(ふぁん、というイメージ)
どちらかというと飛距離重視でお願いします。
Answer
これはどちらも正解ですが、1は競技ゴルフあるいは飛ばしたい人で
2はリゾートスイングや高齢者の打法として採用されています。
ただ、インパクトでは両手はしっかりと握って、
当たり負けしないようにしてください。
ガツンとインパクトで重量を上げるには、いろいろな手法があります。
まず、握力ですが、両手でしっかりとマックスに握ることで
クラブの重さ以上の重量になって、球をつぶすことになります。
そしてリリース開始からは右腕のスナップや、右腕における落とし押し
の動作によってリリースが速くなります。
また、右足を支点とし、右肩を落として右腕を伸ばし、押し込むと
さらに重量が増えて飛距離がでます。
右腕や右手は方向が悪くなるので使うなというインストラクションが多いのですが
飛距離勝負の21世紀のモダン打法で、これらを無視することはできません。
また、同時に引き落としによってVの字で縦振りをすると
クラブの重力による落下力も使って鋭角に落ちてきますので
一瞬にして自然にリリースされる形になります。
クルッと一瞬にして返る動きを邪魔せずに、さらに押し込みを入れることが大切で
決して重力に逆らった動きやタイミングで打たないことも大切です。
ただ、動作が複雑になるほど難易度が高くなりますので、
かなりの練習が必要になってきます。
横振りをしていると、このリリース(返し)が難しくなります。
縦に振ると、何も考えず自然に嫌でも返ってしまいます。
その動きを体感することがまず先決かも知れません。
縦に振るとは、引き寄せとグリップエンドの突き刺しなどによって
瞬間にシャフトが縦に降りて来る動きを入れながら
肩を開かずにV字に引き落とす動作をいいます。
効率の良いスイングとは重力などの自然の動きを邪魔しないことです。
止まっている人を押すのと、歩き出した人を押すのでは
後者の方が少ない力でより多く突き飛ばすことができます。
重力で動き出した方向に力を入れれば、軽く速度を上げることができるのです。
また、左手首の引き戻しやフルアンコクなどの力も入れて
手、腕、肩、腰、脚、足と全身に力を分散してHSを上げることで
効率の良い振り方をすることができます。
ただ、中高年ゴルファーは怪我をしないように、重力の落下だけで打つとか
体重移動だけで打つなど、飛距離は落としてでも怪我をしないように
工夫して打法を考えて組み立ててください。
変えてはならないのは基礎だけです。
グリップ、アドレス、姿勢、軌道などです。
基本動作は打法によって多少違い、飛距離を出す動きは自由選択です。
ご自身の体力や回復力など、年齢的な障害を考慮し、そして
飛距離を優先するか方向を優先するかで、各自の打法を組み立て
それを定着させて安定させることが大切だと思います。
from ModernSwing21