20160701

ModernSwing21: マキロイのようなスイングをしたい


Question

マキロイのようなスイングをしたいのですが、外見だけではどこに意識を持っていて、
どういう順序でどういう力の使い方をしているのかがわかりません。

例えばマキロイのバンプと右足の伸び。
マキロイのダウンスイングは左腰のバンプから始まってるように見えますが、
これは意識してやっているのか、左足の踏み込みによって
自然に生まれているのかどちらでしょうか?

またスイング中に右足がピンッと伸びて逆ツイストで
上半身を引き戻そうとしていますが、これも意識してやってるのか、
左壁を強力に作ろうとする結果そうなっているのかどちらでしょうか?


Answer

一般の方がここまで良くお分かりになったと思います。
日本のトップツアープロ選手でもその動きをしていません。
コーチやティーチングプロなども、全く解明しておらず
つい最近、マキロイ研究家とかいう人の解説が雑誌に載っていましたが
ほとんど分かっておられない、実にお粗末なものでした。

ツイストに関してはアメリカの放送解説でも解明できていない
とかいう記事が日本の雑誌に掲載されている程度の理解度が一般的で
それぞれの動きがどういう役目で、何をしているのか、あるいは
どこにどういう方向にどのタイミングで力を入れているかなど
日本では解説できる人が恐らく一人もいないかと思います。

この腰の逆回転(ツイスト)は30年前からデイビスラブなどがやっており
何も新しい動きではありません。

動きの細かい内容や順序はミクシーのバーチャル・ゴルフ・教室で
数年前から詳細が解説されています。
力を入れる順序など、詳しい説明や用途、目的などが全て書かれていますので
それを参考にしてください。

この打法は基本は30年前のトップ選手達の効率の良い動きの結集で
それを世界に広めたのがタイガーウッズでした。
そして、その打法にヘッドを走らせ、蹴りを強くしたのがマキロイで
基本はタイガーウッズが世界の主流にした打法です。

パワーの秘訣の一つは、彼らのバンプ時のタメにあります。
バンプ時には捻転、弓反り、圧縮の三つをつかってエネルギーをタメています。
世界の主流打法は圧縮効果の沈みはなく、タイガーとマキロイくらいです。
上下運動は軸のブレですので教科書ではNGです。

右脚は蹴りによって右膝がきれいに伸びます。
これはブランコを漕ぐときの勢い付け効果があり、腰の逆回転による
上半身の走り促進や押し込みを大きくする効果があります。

左膝は切り替えし時の体重移動で伸ばすことで体全体を弓にします。
踏み込みは実は沈み込みがあるために、インパクト前に低い位置から
実際には左膝は伸ばして吊り上げ効果も使っています。

切り替えしの始動は左膝の外旋ですが、これは体重が移動するのと同時で、
左膝を伸ばすために旋回させながら腰を突き出すバンプに入ります。

すべての動きは彼にとっては自然にやっていることですが
まだその動きをしたことがない人はまず、その動きとタイミングを習得し、
それから全ての動きを定着するまで意識しながら反復し、安定させないと
使えない技術なのです。

これらの動作は意識やイメージだけでできるような簡単なものではありません。
世界の主流の中でも最も難易度の高い技術の結集ですので、
物理的な動作としてひとつずつ習得していかないと、
とてもできるような物ではないのです。
このブログやミクシーでしっかりと勉強してください。

ミクシーに書かれている15種類の飛距離を出す技術を習得し、
それを定着させれば自然に何も意識せずに同じことができるようになります。
ちなみに、全ての技術の動きができるようになるだけでも、週二回のレッスンで
全ての技術を習得するには最低半年は掛かるほどの難易度です。

ゴルフ経験の浅い人は定着まで入れると4~5年通わないと
使えるようにはならないほどの難しい打法なのです。
世界のコースで350Yも出してトップ争いをすることができる打法ですので
皆さんが考えているような、そんな簡単な物ではありません。

Simple is best ではなく、Nothing is simple が現状のゴルフ界で、
世界の進化した打法は、30年前の難易度Cから
現在は難易度がGまで上がって複雑になっているのです。

体操界でもシライなどの難易度の高い技が生まれいますが
シンプルが一番良いというコンセプトではとても世界には対抗できないのです。
難易度は高くても、成功すれば得点が与えられます。
ゴルフは飛距離を出すために、世界の打法は常に進化しているのです。
鎖国大国ニッポンは閉鎖的な保守派が縦割りのトップにいるのか、
世界のトップコーチ達を無視しているのか、世界から遅れをとるばかりです。

あまりにも難しい技術なので、見てもその凄さが分からないほど果てしなく
遠い存在ですが、日本が30年の遅れをとっているのも
これらの技術達が認知さていないこと、雑誌で取り上げることすらできないほど
ほぼ何も分かっていない事がほとんどの原因で、この打法の習得が
今後の世界との差を縮める最大の課題だと私は考えています。







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