マレーシアにあるクアラルンプールG&CCで開催された米国男子ツアー
「CIMBクラシック」の最終日、珍しい場面に遭遇した。
プレーしていたのはジンバブエ出身のブレンドン・デ・ヨングで、見ると18番
ホール左脇にある木の根元に、どうやら彼の物らしき球が止まっている
。地面を這う木の根っこにくっついているために「このまま打ったら手を怪我
するんじゃないのかな?」と思える厳しい状況だ。
デ・ヨングは、元の球があった場所から少し離れたところに“別の球”を
ドロップしてそれを打つと、元の球はほったらかしにしたままスタスタと
次打地点へと歩いていってしまったのだ。
木の根っこだからといって救済は受けられないはずだし、アンプレヤブルを
するにしても、元の球を置いたままなんておかしい…。
いったい、何が起きていたのか?
別名「殺人アリ」とも呼ばれるファイヤーアントは赤色をした攻撃的な蟻の一種で
、噛まれると(実際は腹部から針を出して刺し、毒を注入するのだそうだが…)
激しい痛みに襲われるという。
ゴルフルールでは、プレーヤーの身に特別な危険が迫る状況から球をプレー
させることは不合理であるとされている。
そういった場合、球がスルーザグリーンにあるときは、危険がなくなり、
かつホールに近づかないニアレストポイントから1クラブレングス以内に
無罰で球をドロップすることができる。
そういえばタイにも、木の下には蟻がいるから気をつけろとよく言われるが
それも「殺人蟻」た゜としたら、何とも恐ろしい事である(笑) from たかがゴルフされどゴルフ