20150131

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: 適正な飛距離に関するご相談です

【質問】

「いつも楽しくブログを見てます。

質問は各クラブの飛距離についてです。

質問の仕方がヘタかもしれませんが、





人それぞれスイングが違うので同じHSの人が同じクラブを使っても飛距離が違うことがあると思うのですが、一般的にHS48で良いスイングをしたとしたらDR~SWはどのぐらいの飛距離が妥当ですか??



また妥当な飛距離より飛びすぎる人と

飛ばない人の問題点も教えてもらえたら嬉しいです。」






【回答】

これは、とてもおもしろく、また、良い質問だと思います。

ヘッドスピード48m/sは、とても速い数値です。

が、計測する機械によって、数値が変わりますから、目安にしてください。

ショップに最も普及しているのはサイエンス・アイ・フィールドとアキュベクターだと感じていますが、サイエンス・アイでの数値で考えてみましょう。

ドライバーの場合、ざっくり言うと、



ヘッドスピード×5.45=妥当な飛距離



となります。

細かくすると、



ヘッドスピード×1.4×3.9=妥当な飛距離



です。



厳密には、ヘッドスピードが遅いほうが効率は良くなります。

ヘッドスピードが速いほど、エネルギーロスの比率(絶対値ではなく比率)が大きくなるためです。

ざっくり言うと、上記となります。



アイアンの飛距離に関しては、番手ではなく、ロフト角と長さの関係で考えると良いです。

前回の質問でアイアンはMP68ということでした。

MP68は、3Iから21、24、27、31、35、39、43、47,というスタンダードなロフト角です。

長さは5Iで37.75インチですが、ミズノの37.75インチとタイトリストの38インチは同じ長さで、少し長めです。

ヘッドスピード48m/sの場合、



3I:205Y

4I:192Y

5I:180Y

6I:168Y

7I:157Y

8I:140Y

9I:123Y

PW:110Y

52:95Y

58:80Y



くらいが妥当な距離です。

ショートアイアンに関しては、低く抑えるような打ち方を強める場合、もっと距離は出ます。

風、高低差、ランの出方、地面の硬さによって、飛距離は±20Yは簡単に変化しますので、上記はあくまで目安です。

打ち下ろしのフォローで地面が硬ければ、3Iで240Y出ることもあるでしょう。

3Wは地面から235Y、ティーショットで245Yくらい、5Wは地面から225Yくらいが妥当です。

飛びすぎるデメリットは、実は、本質的には、無いのです。

飛ぶと少しのサイドスピンでも曲がり幅が大きくなると言うのは正しいのですが、それは、デメリットでは有りません。

例えば、アベレージゴルファーのドライバー飛距離は220Y前後ですが、ヘッドスピード48m/sあれば、3Wでコントロールしても220Yを打てます。

ドライバーフルスイングで220Yより、3Wコントロールで220Yの方が、曲がりません。

さらに、同じ距離をアイアンで狙うにしても、高弾道で狙えます。

結果、キャリーで止められます。

平均的なヘッドスピードの場合、200Yは3W〜5Wの距離になり、低めの弾道でランを含めて狙うようになります。

なので、キャリーでグリーンをとらえることはできません。

ヘッドスピード48m/sだと、7Wや3Uなどで、キャリーでグリーンを狙えます。

低い弾道を打ちたいときは、大きめの番手で、コントロールすれば良いです。

ただ、飛距離が出るのに曲がりを恐れてコントロールしていると、なんとなく楽しくないので、ストレスがたまります。

結局、ドライバーを打つことになり、曲がりやすくOBが出やすいですから、そういった点では、デメリットと言えるかもしれません。

ゴルフというゲームを考えた場合、本質的に、飛距離が出ることにデメリットはありません。

楽しみ方、楽しさ、という要素が加わってくると、また違ってきます。

飛距離が出ない人のデメリットは、キャリーで長い距離を狙えないこと、本質的に、曲がりやすいということです。

200Yを5番アイアンで狙うプレイヤーと、3Wで狙うプレイヤーでは、5番アイアンの方が、曲がらないし、ミスもしにくいし、キャリーでグリーンをとらえることが可能です。

飛距離が出るということは、基本的に、メリットです。

だからと言って、飛距離が出ないゴルファーが、飛距離の出るゴルファーに勝てない、ということにならないのが、ゴルフの面白さだと、私は思います。

自分より飛距離の劣るゴルファーの方がスコアが良いと、精神的にはマイナスに働くからです。

そういう駆け引きも、ゴルフの楽しさかなと感じます。



 



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