概ね どの機種もセット間のロフト差は3~5度です。
元々の距離によっても異なりますが、
一般的に番手間の距離差は 10~15ヤード前後でしょう。
ところが クラブを手で振る、クラブ扱いの悪い人に限って
ロフトの大きなものほど どんどん飛ばなくなり
6番アイアンで150ヤード打っているのに
サンドウエッヂは60ヤード
と言うのは少なくありません。
元々のヘッドスピードに関係しますが、
6番が飛び過ぎているのか、
はたまた ウエッヂが飛ばな過ぎるのか
そのメカニズムのお話しです。
ゴルフクラブの基本的なメカニズムの話…ですが、
意外に忘れられているか、無視されています。
ゴルフクラブには
番手ごとの長さ と言うのが存在します。
その長さによって、ヘッドスピードも異なりますが、
ボールの番手間の距離差と言うのは
✋長さによるヘッドスピード差で
✋長さによる入射角度も含めたロフト効果
で構成されます。
ゴルフクラブのちょっと分かりにくい、
理解し難く部分ではありますが、
どれにしても 必ず複合な要素が絡んできます。
長さ もそのひとつです。
クラブの長さが変わると
勿論ヘッドスピードも変わるのですが、
長いモノほど破壊力の一部であるヘッド重量は
長さに反比例し軽くなるので、
ヘッドスピードが主となって
距離差が生まれる訳ではありません。
"5度の絶壁ロフト" のクラブで想定してみましょう。
ボールは当たり前ですが 地面と転がっていくよりも
空中を飛んだ方が「摩擦抵抗」が少なくなります。
ロフトの立ったものほど、当たり前ですが、
空中にボールが飛び出しにくくなります。
そこを補うのが 長さによって作り出される
ヘッドの入射角度 なのです。
仮想のロフト5度のクラブで
長い40インチのもの と 短い35インチのものでは
ヘッドの入ってくる入射角度が異なり、
40インチのクラブの方が緩い入射角度になります。
ロフトの効果 というのは
ヘッドの重さとヘッドの運動速度
のエネルギー(破壊力)を
①打ち出し角度
②ボールの回転
③ボールの速度
の3要素に分散させます。
ロフト角度の大きいものほど
①②が多くなり、その分③が減っていきます。
そして ボールの打ちだし角度というのは
計測上は地面との関係になりますが、
ヘッドの入射角度に対するヘッド姿勢・ロフト姿勢
で決定するモノです。
単純な数値で言うと
ロフト5度のクラブであれば
ヘッドの入ってくる角度~入射角度が5度 だとすると
ロフト角度の作用はその入射角度に作用しますから
5-5 地面と平行に0度の角度で飛び出します。
入射角度が10度あれば マイナス5度の方向に飛び出ます。
ロフト角度が少ないほど スピン数は減ります。
それに反比例しボールの速度が増えるので
飛距離を増やすのには好都合ですが
それが空中を浮遊しなければ ボールは飛びません。
ロフトの少なさを使って 距離を増やしていくための
唯一の欠点・・・空中にボールが飛び出しにくい と言う部分を
クラブの長さで補っているのです。
長さを同じモノ にしてロフトを変えるだけよりも
入射角度を変える クラブの長さの変化 が伴なう方が
よりはっきりした距離差を造り易いのです。
そこで問題になってくるのが
元々の製品としてのクラブの長さを
ちゃんと反映するスイング、クラブの扱いになっているか
どうか です。
クラブの長さとヘッドの入射角度の関係は
ダイレクトにクラブの長さ・・・と言うよりも
そのクラブによって作り出される「前傾姿勢」が重要です。
①クラブの長さそのもの円弧の大きさ
②前傾姿勢による入射角度
これが二重の入射角度決定要素です。
体の回転でクラブを動かすと
入射角度は 前傾姿勢の角度に準じます。
つまりクラブの長さに準ずると言うコトです。
ところが 手で円弧を描いてしまうゴルファーの場合、
その振り加減や振り方によって
長さと関係ない入射角度になるのと同時に、
その振り加減や振り方に影響を受ける体の姿勢の変化の
二重要素が入射角度を決定します。
クラブの構造上、同じクラブを持って
より緩い入射角度で入れてくる と言うコトは
そのクラブを長いクラブとして扱っているのと同じです。
故に 重さが掛かり易く それに伴い右が下がり、
左が上がりますから より緩い入射角度になり易い姿勢
になってしまうと言うコトになります。
👉褒められたことではありませんが、
ヘッドスピードのそこそこある人にとっては
これが上の番手の距離を稼ぐ要素になっています。
逆に体力のない人にとっては
より長いクラブ程、負荷がかかり易くなりますから
より飛ばない理由になります。
アイアン等の番手間の距離差がはっきりしない方の場合、
元々 隣の番手の長さ0.5インチによるヘッドスピードの違いは
無いに等しく、誤差以下 です。
そこに加え 手で振ってしまい
長さ通りの入射角度にならないので
番手が違っても 違う球質の同じ距離の球 に
なってしまうのです。
また これが理解出来てくると
傾斜地による 距離や球質の理解も
深まってくると思います。