20180128

ModernSwing21: フェイスを開いてスピンを掛ける


Question

ウェッジについて質問です。
よくフェースを開いてスピンをかけるとかいいますが
なぜ難しい打ち方をするのかわかりません。

たとえば52度 のウエッジを開いて打つより
56度で普通に打つほうがやさしく思えます。

その違いを教えてください。


Answer

56度で普通に打つのも良い場合があります。
また、52度や58度でも開いて芝の上から打つ場合があります。

30Y以上ある場合には、球が浮いていない場合でも
打ち込んでスピンを掛ける事ができるのですが、
20Y程度だと打ち込めずになかなかスピンが掛かりません。

したがって、球を右に置いて、ポップアップショットと同じように
トウを上げて、ヒールのバウンスで地面を押し込んで、球の下を
潜らせるという打法があります。

花道でも使えますし、深いラフでも使えるので、これは大変重宝です。
松山選手などは、あらゆるところでこのショットを使って寄せています。

このトウを上げると言う打ち方は、逆目などでザックリを防いでくれます。
また、トウを上げるとリーディングエッジを目標の右に向けないと
フェイスがスクエアにならないので、オープンにして打っているように見えます。
これでバウンスが使えるようになってザックリがなくなるのです。

また、右に球を置いてポップアップさせるとスピンが掛かり
短い距離でも止められるというメリットがあります。

この打ち方でフロップショットを打つと、ロブショットなどが要らないほど
高く上がりますので、ミケルソンなどはこの打ち方の天才と言われるほど
マスターしています。

基本はスクエアに構え、スクエアに打つのが一番簡単です。
ただ、球が浮いていない場合とか、短い距離、あるいはかなり長い草で
沈んでいる時などは、それぞれに打ち方を替えて打ちます。

臨機応変に、その時のライなどの状況で沢山の選択肢を持っていた方が
スコアーアップには直接影響してきます。

サービスコースで手入れも良く、ラフなども初心者用に同じ長さにカットしてあり
設定が早回転用だった場合には、ウエッジ一本で一種類の打ち方で
十分に良いスコアが出るのですが、競技用や海外の難しいコースでプレー
されるのでしたら、より多くの小技を持っていた方が良いでしょう。




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