インサイドアウトやアウトサイドイン
などの 横(平面上)のヘッド軌道と「飛び」には
明確な関係はありません。
インサイドアウトだから飛ぶ
アウトサイドインだから飛ばない
と言うのもナンの脈略もありませんし、
同じヘッドスピード・同じヘッド重量であっても
スライス(右回転)だから飛ばない
フック(左回転)だから飛ぶ とも言い切れません。
同じ状態であっても
スライス(右回転)の方が飛ぶケースも少なくありません。
横のヘッド軌道に関しては
どこかの記事でも触れていますが、
ヘッドの動いてきた軌道・軌跡に対しての
インパクト時の ヘッドの向き(立体的ではありますが)
によるものです。
その軌道・軌跡に対しての直角状態を基準に
右を向いてれば(開いていれば)右回転
左を向いていれば(閉じていれば)左回転
が入るの過ぎず、
ゴルフショットの場合 横回転が入らない(横のゼロ回転)のは
奇跡の確率程度 とも言えます。
色々なモノが絡み合うのは絡み合いますが、
大さっぱに言えば
縦の回転に対し 2割程度の横回転であれば
球筋に「曲がり」は入りません。
☛縦3000回転 横600回転
ボールがよく飛ぶか 飛ばないかは
横の回転や横の軌道よりも
圧倒的にヘッドの『縦の軌道・軌跡』がモノを言います。
この縦の軌道に関して
あまり言及されることは無いのが不思議ですが、
飛ばすためにはこちらを意識しなくてはイケマセン。
ドライバーショットはティーを用い、
空中にあるボールを打ちますから
あくまでも結果として 薄いアッパースイングの形を
取りますが、決して意図してやるものではありません。
それを意図的にすることによる
地面のボールを打つショット
フェアウェイウッドやアプローチ、バンカーショット
などによる悪影響は非常に多大な上に、
打ち手によって甚大な故障の原因になりますから
アッパースイングをしても殆ど変わらないか、
飛ぶのはたかだか数ヤードから10ヤード程度なので
完全に差し引き「マイナス」の勘定でしょう。
ここで よく考えて頂きたいのは
確かに 夢を抱いて「飛ばしたい」と言う気持ちは
十分わかりますが、
ゴルフは 飛ばすのもゴルフですが、
飛ばさないのもゴルフで、200mから5㎝まで
全てを自分でこなさなくてはならないという点です。
あきらめる必要はありませんが、
飛ばしの夢は夢として
出来ることを確実にする方法を考えましょう。
ゴルフのショットで大切になるのは
出来るだけ計算の立つ
『いつも同じ距離を打つ』というコトです。
ボールがつかまるか つかまらないか
そこに重きを置き、
そのクラブの
『本来出せる確実な距離を高頻度で稼ぐ』
と言う方法を追いかけるべきだと思います。
スイングは 上下左右が同時に進行するものです。
よって、その方法が 左右のヘッド軌道に対しても
とても重要になって来ます。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります