20150424

東京ゴルフギア旅団: ブリヂストンゴルフ「J15」アイアン

ブリヂストンゴルフ、5つ目のアイアン

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毎年楽しみにしている、「HOT LIST」が今年も発表になりました。
受賞しているモデルは、納得感がありましたね。

そのなかで、このモデルがはいらなかったんだと意外に思ったのが二つあって、ひとつはフォーティーンの「C-030」ウェッジと、このブリヂストン「J15」アイアンでした。聞いたところによると、「C-030」の方は、試打テストに間に合わなかったとのこと。ひょっとすると「J15」の方もそうだったのかもしれません。

僕は、溶接して複合構造で作られたアイアンに興味を失いつつあるので、打つときはあまり期待もしていなかったのですが、試してみるとこれがなかなかいいのです。ちなみにカタログを見ても、複合構造っぽく書かれていないのですが、たぶん溶接じゃないかと思います。一体成型だったらすみません。

 

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ブリヂストンゴルフのアイアンの中では、最もやさしい系のアイアンのはずですが、顔がスッキリして構えやすい。トップブレードの厚みも、やさしいアイアンにありがちなボールが上がりすぎる感じがなく、ボールが強くなりそうな印象があります。

トップブレードの厚みは、ポケットキャビティにして前後のスイートエリアを広げる効果もあると思います。芯が広く、安心感を持って打てるのが特徴です。ソールもいい感じで滑ってくれて、ミスに強いクラブですね。

「HOT LIST」の受賞クラブもその傾向がありますが、僕の周りのゴルファーでも、見た目のカッコよさとか打感にとらわれ過ぎのきらいがありますね。ミスすると、自分の腕のせいにしている人も多いですが、ポアーンとして、大きなミスになりにくいクラブだと、2〜3打以上変わってくる気がします。

僕も軟鉄鍛造の打感は好きですし、一体成型の打感にもこだわりがありますが、ナイスショットが出て結果がいいのが一番なので、ラウンドで難しいアイアンはあんまり使いたくないところです。打感は後回し。

見た目はシャープだけど、打ってみると意外に簡単、みたいなクラブは、試打するとすごく気持ちよくて、結果もいいことが多いんですけど、実際にラウンドすると、たいして簡単じゃなくて、結果的にミスが出やすいことも少なくないです。いかにも中途半端な気がします。

最初からやさしくミスに強く作られている方が、やはり結果も良いです。こういうのは比較してみないと、なかなか違いがわからないので、「J15」みたいなクラブを、もっと試してみるといいんじゃないかと思います。

それにしてもブリヂストンゴルフは、昨年スタートしてから、アイアンセットがはや5モデル。ちと多すぎる気がします。この「J15」と軟鉄鍛造キャビティーの「J15CB」の2モデルで十分棲み分けが出来そうなのですが。対象ゴルファーのセグメントが狭すぎて、カニバってるんじゃないかなと。

ゴルファーの嗜好が細やかになっているのに対応しているのかもしれませんが、せっかくの良いモデルもなんとなく印象が薄い感じがして、もったいない気がしますね。

from 東京ゴルフギア旅団