今 日から新年度となり、桜も咲いて、一気に春らしくなりましたが、今日の大阪は朝から雨です。この季節になると、なんといってもマスターズの季節ということで、春=マスターズ、マスターズ=春という気がするのが、ゴルフファンというものでしょう。
マスターズというのは、言うまでもなく球聖ボビージョーンズが始めた招待試合ですが、今年のコースは全長が7435yです。昔はどうだったのかというと、1940年代は6800yでした。初めて7000yを超えたのが、1980年で7040y、まだパーシモンの時代です。しかし、1990年は6905yになり、2000年は6985y、そして2010年に7435yになりました。
タイガーがマスターズに勝った1997年頃は、メタルからチタンに移行している頃だろうと思いますが、タイガーはメタルだったと思います。タイガーがチタンを使いだしたのは、比較的遅い方でした。タイガーは、わりと伝統的なものが好きなタイプなので、新しいものにすぐには飛びつかないタイプですが、どうしてスタックアンドチルトだけは飛びついたのか、不思議ですが、それほど体について悩んでいたのでしょう。
さて、1940年頃は、6800yでしたが、その頃はパーシモンの時代です。パーシモンの時代は、飛ばし屋と言われるプロで260y台くらいの飛距離で、世界的な飛ばし屋で280y台くらいでした。例えば、デイビス・ラブがそれくらいで飛距離はダントツでした。多分、ジャンボさんも280y台くらいが普通だったんじゃないかと思います。ジャンボさんが出始めた時代というと1970年代ですが、その頃は、マスターズで6980yだったので、日本の普通のプロトーナメントだともっと短いコースだったのだろうと思われます。そういうコースで280yも飛べば、ほとんどの場合、ドライバーアンドウェッジでラウンドできるし、少々曲がってラフからでも残りは100y前後以内なので、バーディーチャンスが量産できたから、いきなり強かったわけです。
当時のプロで、飛ばないタイプのプロは、例えば杉原プロで240yくらいでした。当時は、プロになるのに最低の飛距離は240yと言われていた時代なので、プロとしては最低の飛距離だったわけですが、それでもおそらくは6500〜6800yくらいのコースでアンダーでラウンドして沢山優勝しました。
プロの飛距離は、パーシモン時代なら最低で240y普通250y飛ぶ人で260y強、凄く飛ぶ人で280yという感じだったでしょう。それがチタンの時代になって、今から12〜4年前くらいだと、飛ばない選手で260y、ちょっと飛ぶ人は280y、凄く飛ぶ人は300y、という時代になり、それ以降、ヘッドの容積や長さの制限があるので、道具で飛ばすには限界となり、現在は体力で飛ばすアスリートが増えた分、飛距離が伸びている、という状況だと考えられます。
また、道具が軽くなったことは、クラブの扱いが比較的簡単になったこともあるので、最近では筋力のある人がスイングすれば、アマチュアでも簡単に300yくらいは飛ばせる時代になっています。
パーシモンからメタル、そしてチタンと変わったことで、平均飛距離は20y以上伸びていて、ドライバーを使うホールが14Hだとすれば、280yくらいはコースが短くなったことになります。しかし、道具の進化はプロの方がその恩恵が大きく、プロの飛距離は体力面の変化も考慮すれば、昔より40yくらい伸びていると思われます。だから、40×14は560yということになって、パーシモン時代は6900yだったオーガスタも、現在7465yと565yほど伸びているのは、極めて合理的な数値なのだろうと思われます。タイガーが出て来た時、オーガスタでのタイガーの飛距離に誰もが驚愕しました。しかし、去年のババの飛距離は想定外の飛距離といったイメージでした。
来週はいよいよマスターズ、果たしてタイガーは復活するのか?復活したとして、あのアプローチイップスぎみな状態は、回復したのか?ただ、アプローチが良くなったとしても、昔のタイガーのように飛距離で圧倒できない時代だけに、タイガーが完全に良い状態であっても優勝は難しい時代と言えるでしょう。それはあのジャックイズバックの時のジャックの復活よりも、難しくなっていると思いつつ、今日もレッスン公開です・・・
人気blogランキング←お手数ですが、内容の良し悪しや好き嫌いにかかわらず、何卒、ご協力をお願いします。
from まる得!ゴルフレッスン公開