20141214

パット上達ブログ: 距離勘を高める13

上り、下りに強くなる



上りや下りのパットをする場合は、仮想カップの位置を移動するのが良い、と言われます。



上りの場合は、ショートするので実カップより奥(上)に仮想カップを想定し、下りの場合にはカップの手前(上)に仮想カップを想定して、仮想カップへ入れるストロークをすると、傾斜の影響で転がりが相殺されるから、ちょうど距離が合うというものです。



真上からのパットや真下からのパットに限らず、グリーン上のあらゆる位置からのパットにもこの法則は適用できます。傾斜による転がり距離の増減を仮想カップの位置を移動する(最大傾斜線上を移動させる)ことで対応できます。



で、具体的にどのくらいの移動をすれば良いかをイメージできると仮想カップの位置がより明瞭に決められます。



ではどうするか、ですね。



仮定の話ですが、いまボールをグリーン上にわずかに(ほんの少しですよ!)下り方向に転がるようにボールを落としたとします。その時に実際に転がった距離から、当初目論んだ転がり距離を引いた距離が傾斜による転がり距離ですね。



実グリーンではイメージを働かせてその距離を推定してください。



これを実戦でやったら規則違反であることはどなたもご存知ですね。

ですから、練習グリーンでどのくらいの傾斜の場合、どのくらい転がるかをテストしておけばよいわけです。



即ち、練習グリーンでは平坦地でその日のグリーンの速さと自分の基準の転がり距離をすり合わせるだけでなく、その日のグリーンの傾斜による転がりの増減もここで把握しておくと効果的です。



練習グリーンでは、上りと下りでパットをしてみて、その距離差の半分が傾斜による転がり分(高さの差に基づく位置エネルギーによる転がり距離)と言えます。



この距離分だけ、仮想カップの位置をグリーン上の(かつ、最大傾斜線上の)高い位置に想定し、そこを実カップと思ってパットすればよいことになります。



勿論、ここでは芝目の影響はないものとし、グリーン上のボールの転がりによる運動エネルギーの減少は上りの場合も下りの場合も同じと言う仮定のもとに以上の理屈は成り立ちます。また、4近似的にこれで十分正確です。



練習グリーンと実グリーンは必ずしも傾斜は同じではないですが、練習グリーンの傾斜は実グリーンの代表的傾斜(≒平均的傾斜)で造られているのが一般的です。実グリーン上では傾斜の差に対してはイメージを十分に膨らませて想像して求めてください。



長いファーストパットをカップに寄せるという場合においては大体において成功します。



お試しください。



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