フランスで開催されていたエビアン選手権が終了しました。
キムヒョージュさんが初日の貯金を活かして、11アンダーで優勝しました。それにしても初日の10アンダーというスコアは一体何だったのでしょうか。
日本でなじみの深いフォンシャンシャンさんと朴インビさんは2アンダーの10位タイでした。
日本人選手の成績は以下の通りです。
29位 +3 さくらちゃん
32位 +4 彩子さん
36位 +5 美香さん
最終日はさくらちゃんと美香さんが同組でしたが、話題になったのは美香さんのホールインワンだけでした。さくらちゃんの情報が殆どありません(笑)。
さくらちゃんの4日間をトータルすると、1イーグル、14バーディ、14ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーでした。バーディ数で言うと、朴さんやフォンさんは15個でしたので、大きな違いはありませんでした。
日本人選手3人のスタッツを見ると面白いですね。
パーオンH数 総パット数
さくらちゃん 54 126
彩子さん 45 116
美香さん 39 113
パーオンしたホール数ではさくらちゃんが圧倒しているのですが、トータルすると殆ど差が付きませんでした。グリーン上でさくらちゃんが苦しんでいたことがわかります。
うねりのあるかなり難しいグリーンでしたので、パーオンしただけでは3パットの危険性が高く、さくらちゃんもかなり3パットしたことがうかがえます。他の2人はパーオンしないホールが多いものの、さくらちゃんよりはグリーン上で粘ったことがわかります。
パーオンH数 総パット数
朴さん 55 122
フォンさん 53 126
さくらちゃんと朴さん、フォンさんとの差は5打ですが、パーオンしたホール数とパット数があまり変わらないですね。特に、さくらちゃんとフォンさんの差はパーオンが1ホール違うだけです。
これで5打の差が付くのは何故でしょうか。
さくらちゃんの課題は、肩痛がショットに及ぼす影響と、パットでした。パットは相変わらず入っていないようですが、国内ツアーに戻ってパットが入ってくれるのかどうか・・・・。ショットはデータから見るとまずまずのように見えますが、これだけは見てみないと何とも言えませんね。
さて、昨日、鈴木愛さんのスタッツについて書きました。
優勝したので当然、各部門の順位は上がっていますが、平均パット数が13位から4位に上がっています。また、ほけんの窓口以降の11試合で予選落ちは1試合しかありませんでした。トップテン入りは1度も無かったのですが、トップ20は4回ありました。こうして見ると、同じようにシンデレラガールと報じられた2010年リゾートトラストで初優勝の某選手のような全くのフロックではなく、それなりに実力アップしていたことがわかります。常時出場する選手であれば初優勝が待たれる選手としてピックアップされていたかも知れません。ステップアップでも2勝していますし、年齢的にも今後の期待はできると思います。
ただ、初優勝が選手権というのはかなりの重圧となるでしょうし、フロック勝ちと言われやすい状況ですから、2勝目を挙げるまでは精神的に大変でしょう。
以前書いたようなQT制度改革をしていれば、彼女もまた、もっと早くに活躍の場を与えられて、今までにも優勝争いをしていたかも知れません。推薦のあり方も含めて、国内ツアーの活性化や若手選手のレベルアップを図るために何をするべきなのか、協会は琴乃ちゃんのケースに引き続いて、宿題を与えられたのではないでしょうか。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー