20180913

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: アプローチショット/ドリル


多くのアマチュア…(プロにもいますねー)
のアプローチやパターストロークに
ゴルフショットの問題点、クラブ扱いの問題点が
かなりはっきりと内包されています。

多くのアマチュアゴルファーは
ヘッドが遅れ、それを取り戻す
しならせたシャフトをしなり戻す
という ヘッドをたくさん動かす
グリップの移動量よりも圧倒的なヘッドの移動量
を軸に スイングのイメージ(概念)を構築しています。

確かに ゴルフスイングは
体の向きを変える、回る、回転する という
円を作る運動が入っていますし
それが メインの動作であるので
それによって「結果」としてヘッドの方がたくさん
動いて見える というのはあるかも知れませんが
クラブ自身を動かさず 自分が向きを変える(回転する)のと
自分がクラブを円に振る というのは全く異なる行為

ということに気づいていません。

どちらが鶏で どちらが卵 かは分かりませんが
そのイメージの元で アプローチショットや
パターストロークをすると
結果として インパクト付近で体を止め
グリップの移動を抑制して、
「ヘッドだけを走らせる」
「ヘッドがグリップを追い抜く」
というところに行きついてしまいます。

cap02まあ このアプローチにも
多くのアマチュアがしてしまう
問題点が垣間見えるのですが、
それは別の機会の話として
このアプローチでは
原則的に 
クラブ自身を動かさず
それを持つ打ち手が向きを変える
 という行為をしています。
ところが この角度からスイングを見てしまうと
遅れたヘッドが グリップを追い抜いているように
見えてしまうのですが
グリップとヘッドの相関関係は基本的に変わっていません。

スナップショット 2 (2014-03-25 12-04)スナップショット 5 (2014-03-25 12-06)この写真であったとしても
この打ち終わった映像の
次のコマ があったとすると
体の正面から見れば ヘッドがグリップを追い抜いたように
見えますが、グリップとヘッドの相関関係は変わっておらず
むしろ ヘッドの重量分 ヘッドの移動量の方が少な目
なのも気づくかと思います。


スイングを作っていく際
スイングを変えていく際
動画や画像は貴重な資料であるのは確かです。
でも 結局のところ この手の視覚情報は
「何が見たいのか」という前提条件があって
自分の見たいようにしか見えてこないのです。

体の動きでグリップが移動し
その分しか。。。 ヘッドの重さ分 その分以下しか
ヘッドは移動しない。
それが理解できている人にとっては
「なんだ…。そんな当たり前のことを言って…。」です。
それが理解できていない人にとっては
「意味不明な異端なスイング論」になるのと
非常に似ています。

アプローチやパッティングで
グリップの移動を止め ヘッドだけを動かしてしまうと
グリップの移動を止めた時点から
ヘッドの動く方向は 主に 横(水平方向ではなく)
縦(上下)方向になります。
その動きは クラブヘッドそのものが上を向いていく
(フェースが上を向いていく)ロフトを増やす働き
とともに
必ず 自分が左サイドを上げていく動き
がセットになって行われます。
・・・・・・・ので
増えるロフト変化は倍
ヘッドの上方向(高さ変化)への移動量も倍 と
打つ距離に対する距離の元になるもの(ロフト)変化が急激で
距離感が一定し辛く
しかも ヘッドの高さ変化が激しくなるので
ミスの可能性もかなり高くなります。
特に ウエッヂのようなロフトが寝て
クラブヘッドの構造でリーディングエッヂ(歯)が出ているものは
トップのミスの可能性を急増させます。

ロフトが増え、体姿勢も左上がり
ということは ヘッドの最下点(ボトム)も右になり易く
ヘッド軌道が急激に上方向に移動するので
同時に ダフリなどのミスの可能性も急増させます。

本来は前傾姿勢はあるとは言っても
体の回転はほぼ水平(横)運動ですから
その作り出される円弧は ウエッヂの長さとは言え
もっと緩やかな縦変化、高さ変化、上下変化
になる筈です。

このアプローチやパッティングストロークでの
グリップの移動を止め ヘッドを「走らせる」 
←嫌味です
行為は そのままショットに反映されます。
ここが治らない限り ショットの矛盾の環から
抜け出すことは出来ませんし
ここの原因になるのは技術的な部分ではなく
スイングはこういうもの という思い込み・概念の部分なのです。
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