20180401

ModernSwing21: インサイド軌道は引っ掛けの原因?


Question

ゴルフスイングでフォロースルーがインサイドに振ってしまい
フェイスがかぶって引っかけの原因になりますか?
思いきって外に振るイメージで引っかけなくなりますか?
それとも何か違う方法はありますか?


Answer

まず、どの程度インサイドなのか診てみないと何とも言えません。
ご本人はインサイドだと思っておられる程度でも、それがスクエア
だと言う事もあります。

では何を基準にするかです。
上空から見た場合、テイクバックの50cm、そしてフォローの
50cm近くの約1mは手の軌道は飛球線と平行でほぼ直線です。

これを勘違いしてテイクバックでいきなり手前に引っ張ったりする人も
いるのですが、フォローでも同じように引っ張る人がいます。


飛球線上後方から見た場合、手は両手の真ん中辺りはほぼ
真っ直ぐに移動しながらテイクバックをし、フォローの4時半までは
飛球線と平行で3時辺りではじめて右肩よりインサイドに入ります。

この時に3時で手とヘッドが肩と重なる軌道がスクエアで
アームシャフト角を180度に伸ばすとこの3つが重なり、
これがスクエアのフルアンコック打法として
ズレの発見が一番簡単な振り方です。

では、手が真っ直ぐに後方に移動しているにも関わらず、
なぜインサイドと呼ばれるようになったかと言うと、
手が7時半までテイクバックされた時
左の肩は30度ほど回転しています。

これによって後方から見た場合、左肩が前打席方向に出ますので
手の位置は肩から見るとインサイドに見えるのでそう呼ばれています。

これを基準に考えますと、これ以上内側に引っ張ったテイクバックや
フォローは極端に内側に入っており、歪が出やすい軌道となっています。


さて、インサイドに引っ張るフォローの場合、確かに引っ掛け球
が出る事もありますが、これはヘッドがアウトイン軌道だと
まず左に出てセンターに戻って来ます。
これが戻って来ない場合はフェイスも左を向いていますので、
どちらも修正する必要があります。

したがって、球質を見ればフェイスの向きとヘッドの進行方向が分かり
お互いに影響はしますが、ヘッドがインサイドだからと言っても
必ずフェイスが左を向くとは限りません。

これはタイミングやグリップ、インパクトの姿勢など色々な部位が影響し
フォローがインサイドであろうとスクエアであろうと、どちらも問題なく
思った球が出るはずです。

我流プレイヤーに多いのはアウトイン軌道です。
肩が先に動いて、それから手が下りて来るためにアウトサイドインという
ヘッドの動きになる人がほとんどでフェイドになる人です。

それを矯正しようとテイクバックでインサイドに引いている人がいますが
切り替えしで肩が回り始めてからダウンスイングが始まる人は
手の軌道が上空から見ると8の字になる動きをしています。

オヤジスイングなどはこれを固めたもので、無駄な動きが多く、
不安定なスイングをするのですが、30年も同じ事をしていると
再現性が高まり、シングル程度には成れる人が出て来るのです。

これによってスイングは何でも良い、習わなくても上手くなれると
思って自らオヤジスイングを選択する人が非常に多いのも事実です。

質問者さんはまず実際に振っている手の軌道とヘッドの軌道を確認し
球質を見たり計測してフェイスの向きを知り、それぞれに応じた場所を
修正する必要があります。

コーチに修正してもらうか、それが嫌ならご自身でフォームを把握し
メカニズムを勉強して正しい診断法を習得し、
それぞれに応じた修正法も習得して一打ずつ撮影しながら
根気良く定着させるしかありません。

単純に引っ掛けるから外に振るイメージで振るというのも
偶然治る場合もありますが、運の良い人しかその偶然はありません。
そんなにゴルフは単純ではないのです。
また、これからもこのような事は何度でも起こります。

もっと真剣に取り組むべきではないでしょうか。




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