20171203
ModernSwing21: 起き上がりがどうしても治りません
Question
トップで起き上がってしまいます。
そしてインパクトではもっと起き上がり、打った後は
立ち上がってしまい、レッスンを取ったのですが
ただ、起き上がるなしか言われず、どうしても治りません。
どうすれば治るのでしょうか?
Answer
トップでの起き上がり、インパクトやフォローでの起き上がりは
フォームが間違っているからです。
具体的に言うとトップを作るための動作が間違っている、あるいは
インパクトに持って行く間の体の動かし方が違っているということです。
結局、どちらもフォームである「型」ができていないと言う事ですので
どの筋肉を使って、いつ、どこに動かすかというメカニズムを習得して
それを何度も反復して定着させるしかありません。
まず、テイクバックでの起き上がりは肩を回そう、クラブを上げようとして
本来とは違う動きをしているのです。
本来の動きとは、左肩を下げながら始動し、半分からは
左肩を右膝の上に移動しながらグリップエンドを飛球線後方に押し切ります。
この際も左肩が最下点になった所がトップの位置になります。
背中を前にいる人に見せようとする動きだとか、ただ上げて下ろせ式の
アバウトな感覚でテイクバックをすると、前傾が起き上がったり
スエーしたりすることになるのです。
世界の最新打法の中で頭が上下しないモダン打法の「型」は
もともと体の使い方によって、最初からブレのない動きなのです。
タイガー打法でもトップでの起き上がりはありませんが、切り替えしで
一度沈んでブランコ漕ぎや左サイトの吊り上げ動作をします。
ところが怪我を軽減させる大人しいタイガー打法の改良型は
この沈みの動きは入れていません。
ただ、頭を全く動かさずにテイクバックし、切り替えして打ちながら
フォローまで維持する事は、中高年にとっては非常にキツイ動作となります。
かなり窮屈ですので、前傾を全体的に立てると良いかも知れません。
体全体に柔軟性がないために、上下しない動きの方が逆に
体に負担になる方もいるかと思います。
また、できても、痛みが伴うようでしたらシンプル打法がお薦めです。
しかし、これから世界レベルの打法を目指す若者は、この動きは必要です。
ショルダープレインをできるだけ縦にする事で三軌道が一面化し
振りに行った時もヘッドが浮かずにヒールトップが防げるのです。
高速でスイングする世界のトップ打法は、この肩の軌道が
とても重要になってきます。
したがって、左肩をトップでできるだけ下げ、フォローで
今度は右肩をできるだけ下げるという肩の動きによって
思い切り振ってもヒールトップやシャンクが軽減されます。
また、インパクトでの起き上がりは左の腰の引きが弱く
左足の後ろに置いた椅子に腰掛けるような
重心を左斜め後ろに移動しながら腰を引くことで、逆に前傾が
深くなるくらいお尻を突き出す事で解消されるのです。
極端に腰を引くと起き上がれず、また立ち上がれなくなりますので
この動きだけでどちらも解消できるはずです。
このように、正しい筋肉を正しいタイミングで使うことで
余計な動きがなくなったり、ブレやズレが治ります。
最新の世界の打法は「型」が違います。
日本の打法の基本動作とは違うのです。
世界レベルの打法はメカニズムを頭で理解するだけでも
かなり難易度が高く、忘れたり、ズレたり、崩れかけた時にも自分で
修正する事がとても困難です。
また、どんな動きも簡単には定着しませんので
潜在脳まで記憶させなければなりません。
今までに違う動きで上げており、それが定着していますので
そのフォルダーは一切封印し、
正しい筋肉の使い方の新しいフォルダーだけを開けながら
定着練習をする事が大切です。
from ModernSwing21