20170902

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: ロフトの効果とは?


ボールは打撃された時、その破壊力/打撃力は
音や温度などを除けば 単純に
 ✊速度
 ✊回転
 ✊方向
(主に打ちだし角度)
に分散します。
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クラブの長さも含めた ロフト角度の効果は
その分散の割合を変化させるものです。
ロフトの効果、ロフト角度そのものが大きくなったり…
になれば その割合は 回転/方向に強くなり
ボールの移動速度は落ちます。

意外に勘違いされがちですが、
クラブが長くなって ヘッドスピードが上がった方が
創り出される 打撃力(破壊力)は劇的に増える 訳ではなく
クラブは長くなる程 破壊力の一部であるヘッド重量が
軽くなるため、一番長いドライバーも一番短いウエッヂも
その破壊力の差に長さ程、ヘッドスピード程の違いはありません。

もう一つ 勘違いされがちですが、
ゴルフクラブの長さは
ヘッドスピードを上げるため だけではなく
その使うロフトを活かすため という方が主眼で
その長さによって作り出される入射角度が重要です。

長さが長くなると 入射角度が緩くなり、
打ちだし角度を取り易く、その分回転量が減る
と考えて間違いないでしょう。
例えば ロフト20度位のものであれば
長いモノは 打ちだしが高く・スピンは少な目
短いモノは 打ちがしが低く・スピンは多め
といった感じです。




そこで ちょっと想像力を働かし
『ロフト1度と79度のクラブ』を考えてみましょう。
おそらく ここが飛ばない理由に結び付くでしょう。

ゴルフクラブの正しい使い方は…
別な言い方をすれば ロフトの正しい使い方は
ゴルフクラブを動かさず
ゴルフクラブを持った自分が動くこと です。
つまり どのタイミングであっても
 ロフト姿勢はいつも同じ ということになります。
スナップショット 3 (2017-06-28 19-07)スナップショット 6 (2017-06-28 19-07)






自分が移動してグリップが動く動かし方であれば
「ロフト1度のクラブ」は
入射角度マイナス一度の角度で飛び出ます。
長さにもよりますが、それはマイナス方向ですから
すぐに着弾し、一度分のスピン量が入っています。
スナップショット 2 (2013-03-29 22-26)

逆に グリップを支点にヘッドを振る ような
シャフトの『角-角度運動』をさせるような動かし方 では
この ロフト1度のクラブでも
緩い入射角度、場合によっては
ヘッドの上り傾向でインパクトしている可能性もあるので
正しく扱ったものに比べ、ボールは少し上がります。
しかし スピンはほぼゼロに近く
ぽっこんと飛び出て、ボールの推進力は上に逃げてますので
正しく扱ったものに比べると
転がりの量・移動の量そのものが少ないですね。
スナップショット 3 (2013-03-29 22-28)

ロフト79度のクラブの場合
正しく入れて来れば その長さによる
入射角度マイナス79度分の打ちだし角度・回転は
確保できます。
ヘッドを振っている角角度のものは
殆ど前に飛ばす、ほぼ真上上がります。
それに比べると 前に進むでしょうね。
ヘッドの厚み(板厚)が無ければ
くぐり抜け~だるま落としも十分あり得ます。
ここで バンスの角度や幅などの
効果が発揮されたりもするんですが…。
IMG_0627
ヘッドを振る スイングで79度のロフトはまず使えません。
ロフトが65度を超えると打ちことはかなり難しいでしょう。
その手のスイングの持ち主がロブウエッヂを持っているのは
ブラックジョークかとおもってしまいます…。



本来、ゴルフクラブは
その長さによって入射角度と打ちだしの基本角度
そのロフト角度によってスピン量と打ちだし角度
が設定されている モノ なのですが、
自分で好き勝手に軌道を造るスイングでは
色々な打ちだし角度やスピン量が生まれてしまうばかりか
正しい距離を生み出すことも出来なくなってしまいます。


ここが 多くの人の悩む「飛ばない」理由なのでは
無いかと考えます。

from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります