【質問】
「こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
アイアンシャフトについて質問させてください。
私は以前工房つきのゴルフショップで勤務をしていた経験があったためこれまで興味半分でたくさんのクラブ・シャフトを使ってきました。
ですが以前のように練習できる回数が減ったりしたためそろそろクラブも自分に合ったものでいきたいなと思っています。
ウッド系は割としっくり来ているのですが、特にアイアン、ウェッジのシャフト選びに悩んでいます(いろいろ使い過ぎたせいもあるかもしれません)
自分の感覚での問題としては全体的にハンドレイトで打ってしまう癖がありフェースが開く、出玉が右に抜けないように体、肩が開いてインパクトする。結果球が吹け上がって捕まらず弱々しい球で距離が出ません。打点も最近トゥ寄りばかりです。
一時期アイアンがあまりにも飛ばなくなったので楽をしようと今のアイアンを購入しました。今考えてみれば重心も深くなっていますしそれが逆効果なのかもしれませんが・・
お聞きしたい内容としては、
①アイアンシャフトの候補として何がいいのか(ハンドファスト目に入りやすい動きをするシャフトはある?)
②①のアイアンシャフトに変えるならウェッジのシャフトは何にすると流れがよくなるか
③トータルの流れとしてクラブセッティングとしてちぐはぐになっていないか
です
以前(まだちゃんと練習していた時)にミズノのアイアンフィッティングを受けた時のデータは以下の通りでした。
ヘッドスピード 36.0
スイングテンポ 4
トゥダウン 4
前反り 1
しなり係数 5
その際におすすめされたのがDGXPだったので現在それをチョイスしています。
その時はよかったのかもしれませんが最近はあまりしなりも感じず振りにくいと思ってスイングしているのでアイアンでしっかり振り切れているという感覚がないです。
軟らかいシャフトに抵抗はないので重柔のシャフトとかどうなのかなと思っています。スチールでもカーボンでもいいと思っています。
よろしくご教示ください。
現在のセッティングは
1W プロシードTCRⅦ デザインチューニングZERO 70S 46インチ
3W プロシード TCR チタニウム バシレウス ザフィーロプロスペックX
U18 プロシード TCRプレミアム プロシード ツアーパープル80
4I スリクソン Z545 NSプロ950DST
5I~PW EPON AF-503 トゥルーテンパー DGXP S300(もしかしたら軟らかい方に番手づらししたかもしれません)
AW EPON AF-503 OTアイアン105
58 スリーラック 115リミテッドフォージド DGS200
20代後半でゴルフ歴は12年 高校からゴルフを始めています
平均スコアは80台前半です。
スイングの傾向としてはインサイドから振りすぎないように、トップは浅め心がけています」
【回答】
重め、柔らかめの選択はとても良いと思います。
軽量スチールが悪いということは全くありませんが、アマチュアゴルファーの場合、ミスを減らすことを重視するのであれば、ヘッドスピードに対して重め、軟らかめのシャフトは打ちやすく、ミスを減らしてくれます。
ただし、好調の時は退屈に感じて物足りなく思うかもしれません。
ゴルフの楽しみ方は様々なので、その時は冒険をしてサブのアイアンで気を収めると良いかもしれません。
ヘッドスピードは速いので、ダイナミックゴールドのR200などが良いと考えます。
ハンドレイト(手元よりクラブヘッドが先行してしまう)を改善するには手元が軟らかめのものが基本的にあっています。
いわゆる「シャフトがタメを作ってくれる」と言われるタイプです。
R200は全体的な剛性がS200よりも低くなっているのはもちろんなのですが、特に手元の剛性が低くなっていて、S200よりも元調子になっていると言って良いです。
ただし、ウッドのシャフトを見ると、全体的に鋭くしなるタイプが好みのように感じるので、もう少しシャープに鋭くスイングしたいと思うのであれば、現状のXPで良いと考えます。
XPはNS1050とほぼ同じ剛性で、DGをわずかに弾き系にしたようなシャフトです。
ですが、あえてR200にするのも良いかなと感じます。
私も良くわかることですが、色々なシャフト、ヘッドが打てて選べる環境にあると、つい、一発のあたりが良いシャフト、しなり過ぎずシャープに振れて飛距離が出るものを選んでしまいたくなります。
でも、実戦では適度なしなりのあるシャフトの方が安定して良い結果を出してくれます。
それが絶対に良いということではないのですが、多少、練習場などで打って退屈に感じてしまうようなしなり方をする、あまりに扱いやすいシャフトを選んでみるのも良いと思います。
特に、トリカゴネットや練習場での結果でクラブを選べる環境にある場合、重め、軟らかめのシャフトは選ばれない傾向にあります。
それでハンドレイトが完全に治るということは無いと思います。
そこから先は、スイングの改善でハンドファーストにしていくと決めることが大事です。
あとは、AWのシャフトだけ軽過ぎます。
クラブ長やシャフト挿入長にもよりますが、カット後重量で91g〜88g程度になっていると思いますので、流れを合わせるのであればDGにするのが良いと感じます。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ