20160119

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: L型ブリストルパター 開発秘話 その4


一般的なパターヘッド
特にL字は形状がシンプルというか
増やす場所が少ないので軽量気味です。
300gを切るヘッド重量のものも少なくありません。
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ハミングバードの L型ブリストルパターは 470g
普通のL字の1.5倍強の重さを持っています。

重さを1.5倍にするには 単純にすべてのサイズを
等倍 1.5倍にすればよい・・・というものではありません。
これもそのまま大きくしてしまうと視覚的に歪みが
生まれてしまうのです。

パターは出来るだけ高い重心の方が使いやすく
そういう意味では ソール部に重量の集まりやすい
マレットは一般的な謳い文句では「やさしい」ですけれど
その形状より 転がしというの目的に対し
低重心&深重心過ぎてしまい
実はよい転がりを生み出しにくい特性も持っています。

で この L型ブリストルの場合
全体に対し パターフェースの高さ、タッパ
そして ネックの長さ、太さを
そのほかの部位よりも多めにとっています。

そこにもやはり問題が生まれてきます。

L型ブリストルの一つの特徴である
多めのロフト(多めのバンス角度)と
高さのあるフェースというのが
フェースを左に向いて見える錯覚を生み出します。
初期段階では それをライ角度やらなんやらで
色々やってみましたが
最後は一般のものとは反対の削りで解決しました。

特に 弊社のL型ブリストルはネック部分に
アイアンのようなポケットがあるため
捕まりやすくは感じますが、左を向いて見えやすい
デザインを採用していますから
その部分は大きなポイントになりました。

通常 フェース面の平滑さを作り出す 旋盤(円)加工は
センター部分を下か、ヒール寄りに持ってきます。
しかし それでは 影のつくりやその削りから
よりヘッドが左を向いているような
もしくは フェースの真ん中が凹んでいるような
見え方をしてしまいます。


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このパターに限りませんが
ヘッド重量の重たいパターは
始動がしやすいのが特徴です。
L型ブリストルパターを打った後で
市販の普通?のパターを打ってみてください。
アドレスして。。。アドレスして。。。
テークバックというか、始動がしにくいことが
とても強く感じられると思います。

と同時に 軽いパターは
どうしてなんでしょう…。 
たぶん 本能的にパターそのものにボールを打つ
ボールを飛ばす、ボールを転がすエネルギーが
少なく感じるのか 速く多くヘッドを動かしたくなります。
故に 多くのケース 手でひょいっとヘッドを
動かし始めるので 外に上がりループ軌道に
なりやすい傾向にあります。
ヘッドの重い シャフトの柔らかいパターは
グリップを移動させないと ヘッドも動かない
ということが顕著になるので
ヘッドをひょいっと動かせなくなります。
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