【質問】
「倉木さま
いつも更新楽しみにしています。
ストロングロフトのアイアンついてですが
現在使用のアイアンが#7でロフト35度長さ36.75ですが
長さが同じでロフトが31度になったものを使用した場合
仮に同じシャフトの場合、どのようなメリット、デメリットが考えられますか?
またKBS C-Taper90はインサイドアウトで振り遅れを気味のタイプに合いますか?
アドバイスお願いします。」
【回答】
ロフト角が少なくなると、当然、弾道が低くなります。
メリットは、弾道が低いので風に強くなることです。
デメリットは、ランが多くなってグリーン上で止まりにくくなることです。
もう一つ、デメリットになる可能性があるのは、スイングの悪化です。
弾道が低くなるので、無理に弾道を高くしようとしてハンドファーストではないインパクトのスイングになってしまう恐れがあります。
実際、ロフト角の立ったアイアンの中にはハンドファーストができずインパクト時にクラブヘッドが手元よりも先行するハンドレイトのスイングをするゴルファー対策になっているものがあります。
ハンドレイトだとインパクト時のロフト角が大きくなってしまい、弾道が高くなりすぎて飛距離を大幅にロスします。
ロフト角の立ったアイアンだと最適な高さになるのでそのようなゴルファーにとっては良い高さになります。
ただし、そのようなロフト角を選択するとハンドレイトが改善しません。
ハンドレイトのスイングは、基本的に縦振りすぎること、アウトサイドイン軌道になることが問題です。
この問題が残り続けるので方向性や安定感が改善しません。
ヘッドスピードに対してロフト角の立ちすぎているアイアンを使うことは、良いスイングをしても良い弾道が出ない、という問題を引き起こしますので、その点の注意が必要です。
本来、シャフトの長さに対してロフト角が少ないクラブを使うということは、ヘッドスピードの速いゴルファーのすることです。
ドライバーでは一般的な認識になっていますが、なぜかアイアンになると逆転してしまうのは、スイングとシャフトの長さとロフト角とヘッドスピードの関係についての認識が足りないことと弾道の結果で判断しにくいことが問題だと感じます。
KBSはどれもシャフトの中間部分が硬めなので、インサイドアウトの振り遅れを改善させることに対して基本的に有効です。
from 元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ