「M1」+「EVO2」
あちこちで絶賛されているテーラーメイドの「M1」ドライバー。
僕も周りのゴルファーたちから使用感を聞かれることが多く、人気者になった気分が味わえました（笑）
最初はUSモデル純正の「クロカゲシルバー」シャフトをフレックスRで使っていたのですが、さすがに軟らかすぎ（※とはいえ、振動数は260cpm弱あります）、もう少ししなり戻ってくる感じが欲しいので、リシャフトすることにしました。自然に打つとちょいプッシュ。しなり戻りを待つと、強めのドローになり、少し左が怖い弾道になります。でも挙動はいい感じなので、フレックスSならあるいははまったかもしれません。
そして、かなり重要な点なんですが、ヘッド重量が重い。
僕の手持ちのヘッドは、204.9ｇ。雑誌の計測結果などをみてもだいたい204gくらいですね。エースドライバーのマスダゴルフ「VP-6」のヘッドは193.5ｇですから、この10g以上の差はかなり大きいです。今、200g超えてるヘッドはピン以外はほとんどないんじゃないかと思います。
このヘッドの重さが、シャフトの挙動を大きくする可能性があるわけです。「クロカゲシルバー」のRはその点でちょっとしなりすぎ気味だったかなと。そんな反省を踏まえて、先端がややしっかりして手元にも重量がある「スピーダー エヴォリューション2」を入れてみました。
※ VP-6の過去の記事
※「SPEEDER EVOLUTION2」の過去の記事
「EVO2」は60g台のフレックスS。ちなみに「EVO2」は同じSでも他のスピーダーに比べて、ちょっと硬めになる傾向があります。
ヘッドが重いこともあり、45インチで合わせて323.0gとなかなかの重量級ドライバーになりました。
「M1」はライ角が結構フラットなので、アップライトのポジションで組み付けました。「クロカゲシルバー」がいまいちつかまりきらなかった反省もあり。ウェイトのポジションは全てノーマルです。
さっそくこの組み合わせで2ラウンドしてきましたが、純正シャフトに比べてぐっと安定してきました。クラブ自体はよりハードになっているのですが、ボールのつかまりはだいぶ良くなり、右に逃げる感じがなくなりました。
そしてボールが強い。
「EVO2」自体があたりが厚くなるシャフトですが、低スピン感のある棒球でしっかりと距離が出ています。この飛距離はやはり魅力的です。ボールの飛び方が綺麗なクラブですね。
打ち出し角は「純正クロカゲ」に比べて少し低くなったかもしれません。高弾道での低スピン弾道が魅力だったので、この点は少し不満ですが、ひょっとすると打ち方というかボールがつかまっているからかもしれません。
冬場で全然振れてないこともあり、もう少し慣れてくると高い球になるかもしれません。
プロや打った方も含めいろんな方に「ボールは上がる？」と聞かれましたが、「ロフト9.5度でも高い弾道でいい感じで上がりますよ」と答えていましたが、それはシャフトのせいだったかも。先端硬めのシャフトを使うなら、ロフトは1度多めがおすすめです。
打ち出しが低いからといって、スライドウェイトをあんまりいじりたくないですね。せっかくのバランスの良さが失われる気がします。いじるならロフトを増やして、重心を浅めにしたほうが扱いやすいだろうと思います。
ボールは曲がりにくく、ドローでもフェードでも距離がしっかり出ます。
音は相変わらず気に入ってなくて、もう少し大きい方がいいですが、静かな音の割に飛距離はでてるんですよね（笑）
誰にでもおすすめできるかというと、そんなことはなくてヘッドスピードが早く、ある程度、ボールがつかまえられる人がターゲットかなと。カスタムシャフトを使うなら、選択は慎重にいきたいところです。油断するとドロップしやすくなるかもしれません。
「EVO2」はわりと相性いいと思います。
振った感触は青い「EVO」のほうが好きですが、タイミングも取りやすく、安定して結果の出せるシャフトだと思います。安心して動いてくれる感じと、インパクトが厚い感じなのがいいですね。
これだけ完成度の高いドライバーなので、今後は他のメーカーも「M1」を超えることがひとつの目標になるんじゃないかと思います。他のメーカーの動きも楽しみです。
久しぶりにドライバーのスペックを公開します。
ヘッドはUSモデルですが、参考になるんじゃないかと思います。
リアルロフト角/ライ角 10度 / 57.5度
フェース角 -1度
長さ 45.0インチ（60度法 グリップエンド）
総重量 323.0g（ヘッド重量 204.9g）
シャフト重量（カット後） 62.5g
バランス D2.3
振動数 261cpm
グリップは「マスダゴルフ スリックフィット 黒」（52.4g）
※ロフト角9.5度のモデル。ポジションはアップライト
from 東京ゴルフギア旅団