20150708

QPゴルフブログ: 自分に合うシャフトの見つけ方!って言う難題に迫る その3




前回の続き です。




多くのメディアさんやメーカーさんは、シャフトモデルを一般ゴルファーに分かりやすく表現するために、キャッチーな言葉で、そのシャフトモデルを形容します。


もちろん、試打マシンに打たせれば、あるいはマシンのように打てるごく僅かなプレーヤーに打たせればそういう結果は出るのですが・・・


私がフィッティングしてきた経験上、そういう反応がちゃんと出るお方はごくわずか。


ソレよりもシャフトのしなり傾向に合ったスイングを見つけ出し、ボール初速を上げる方向に特化する・・・っていうと言葉が難しいですが、単純に『気持ちよく振れる』ようなシャフトを探していく事がシャフトマッチングには大事なワケです。



もちろん全くもって、シャフトモデルの形容が間違ってるワケではありません。



シャフトがしなる特性上、どうしても弾道に影響のある場合もあるのです。



先しなりのシャフトはつかまるの真実はコチラ ←クリック!クリック!




先しなりのシャフトはアッパーブローの方向に動きやすい・・・って事は、ご自身のスイングがヘッドを無意識にアッパーに動かしたいと思ってるお方には動きが合うので、合うシャフトという風になるのが好ましいと考えます。


コレが、スイング的にもうちょっとアッパーブローの方向に動かしたほうが弾道が高くなってベストパフォーマンスになるから、先しなりのシャフトで補う・・・ってやり方をするとスイングが気持ちよく振れず滞るのです。


弾道に与える影響はヘッドのスペック及び重心位置による性格付けのほうが、差がハッキリ出ます。


弾道を高くしたい場合はシャフトモデルでのアレンジをするのではなく、ヘッドのロフトを寝かす、重心の深いヘッドを使う等々でアレンジするべきです。





という事で、今回のお話しの核になる部分ですがシャフトの最大の役割は・・・




ボール初速




を上げるという事。






プレーヤーの潜在的に持っているスイングのクセとシャフトのしなり特性を合わせる事によって、シャフトとスイングがシンクロして、ボール初速に変わり、ボール初速が上がって飛距離になります。






よくお話ししますのが↓












トップでのタメの強いお方は手元が硬いシャフトが合うと言いまして・・・










タメがゆるやかなお方は手元側が柔らかいシャフトが合うと言われております。





コレはなぜかと言いますと、シャフトはトップから切り返した瞬間に一番大きくしなりますが、特に大きく負荷がかかるのは手元側です。


その時にタメが強ければシャフトの手元側にかかる負荷も大きくなりますので、その負荷に耐えられるよう、その部分は硬くしておかないと必要以上のしなりが出て、振り遅れたりタイミングが合わなかったりして上手く打てません。



またタメがゆるやかだという事は、切り返した瞬間にヘッドを早めにリリースしている、いわゆる釣りの時に竿で針を水面に投げ入れるようにキャストするような動きと言えます。


という事はシャフト先端を効かせるようにスイングしているのと同じですね。


なので先端部が硬く、手元側の柔らかいシャフトが合ってると言えるのです。





以前、クセの無いシャフトというのは二分出来るというお話しを書きました。




ソレはコチラ←クリック!クリック!







どちらもクセが無いのですが、釣り竿のようにしなるシャフトはタメが強いプレーヤータイプで、全長が硬く、テーパーを無視して作っているのがタメがゆるやかなプレーヤーに向いてるといえますね。


このようにスイングは、シャフトの硬くてしっかりした部分を、潜在的にどう使ってるか?って考える事によって見えて来る部分もあります。





この辺りはひじょうに大きくシャフトの好みが分かれるところですので、シャフトモデル同様に、ご自身のスイングタイプを把握しておく必要がありますね。







次回はシャフトモデルを4つに分けて考えるお話しです。









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