20150425

パット上達ブログ: 決断の重要性

「ハーヴィー・ペニックのゴルフ・グリーン・ブック」(菊谷匡裕訳 集英社文庫)というレッスン書に標記タイトルの一節があります。

省略して引用させて頂きます。

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ゴルフのあらゆるショットに際しては、自分がどうしたいと望んでいるかを、はっきり自覚しなければいけない。

たとえわずかでも、躊躇があってはならないのだ。(中略)

かりに心の中にショットに対する疑いがあったら、全身の筋肉は何をどうしていいのか判断がつかなくなってしまうであろう。(中略)

土曜日にトーナメントをTVで観戦していたら、トム・カイト(*1)が短いパットを外してしまう場面に遭遇した。

ストロークが狂っていると、TVの解説者は言った。確かに見事なストロークではないと私も思ったが、かといって、このミスが彼のゴルフ全体の狂いからきているとも受け取れなかった。

翌日曜日、彼はこれはと思うパットを入れまくってコースレコードの35アンダーで優勝した。

後で、あのミスパットについて尋ねてみた。

「練習ラウンドで同じようなパットを経験してたんですよ」

「あそこのグリーンはもの凄く傾斜してて、かなり曲がるように見えるんです。試合であのパットを見直して、考えた--おっと、これじゃ読み過ぎだぞってね。これほど大きく曲がるだろうか?」

「一度アドレスしなおしてはっきり心を決める代わりに、ぼくは打って外した。パットをミスしたのは、ストロークとは何の関係もありません。

読みが間違っていたから外れただけです。要するにパットに入る心の準備が出来ていなかった。

日曜日、パットが調子いいことはわかってました。ですから、すべてのストロークに没入するように心を決めればよかっただけです」

もしこれが全米オープン・チャンピオンにも求められることだとするなら、アベレージゴルファーが心の準備もできないままプレーして、思うようなゴルフが出来るわけがないのである。
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やることを決めたら、それに没入する。不安や違和感があったら、結果は思うようにならないので仕切り直しをする。即ち、メリハリの利いた意志決定の下にプレーしなさいということでしょうね。

*1:H・ペニックが指導していたTUAustin(テキサス大オースチン校)出身。2004年ゴルフ殿堂入り。メジャーは本文にある通り全米オープン(1992年)覇者。
 別の資料によれば、トム・カイトはペニックを「誰に対しても、その人にとって最善の方法を教えてくれる」と評しています。

TUAustinといえば、服部道子がゴルフ留学していましたね。
尤も服部はハイスクールでしたが、この方(→「K's notes」)はTUAustinに留学しておられたそうです。
もちろんこの方はゴルフ留学ではなく学業留学です。

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