D・ペルツさんはJ・ニクラウスには勝てないとプロ選手になるのを諦め科学者になり、その後パッティングやショートゲームの指導者(ビジネス)として成功しています。
もう亡くなったハーヴィー・ペニックさんはS・スニードの弾丸のようなショットを見てツアープロへの道を諦めティーチング・プロの道を選んだそうです。
ゴルフレッスンの神様ともいわれるH・ペニックのレッスン書は、B・ホーガンのモダンゴルフよりも我々アマチュアの参考になるように思います。
何故ならモダンゴルフはホーガンののスイングそのものを忠実に示しているのに対し、ペニックのレッスン書は陥りやすい間違いへの注意事項など、我々に多くのことを気づかせてくれるからです。
古い出版ですが、お若い方(→「女子ゴルフインストラクターまつしま」さん)も座右の書に加えておられるそうです。
H・ペニックが60年以上のプロ(*1)やアマへの指導経験をもとにまとめたものですから、一節毎にうなってしまうような内容ばかりです。
レッスン書は数ありますが、レッドブック、グリーンブックはこれからも読み続けられる名著ではないでしょうか。
その「ゴルフレッスンの神様 ハーヴィー・ペニックのレッドブック」(H・ペニック、B・シュレイク著 本條強訳 日経ビジネス文庫刊)に次のような一節があります。
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伝統的な完璧スイングを毎日10回から20回行うこと
(ここではそれの何たるかを紹介した後で)
毎晩このスイングを10回から20回ほど練習し、頭がやってほしいことを筋肉に教え込む(*2)ようにします。おもりのついたクラブをこの練習の時に使用すると、さらに効果的です。
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何が言いたいか、もうお分かりですね。
時間がなくても、こういう練習で良いスイングが習得できる。続けることで良いスイングに習熟できるわけですから、このことはパットでも同じであると思います。
忙しくてパットの練習が出来ないと仰る方は多いですが、パットでも同じ。
パットの場合でしたら、ボールを10回から20回転がすことを毎日続けることで、ペニックさんの言われる習熟が出来るのではないでしょうか。
*1:今年を最後にマスターズからの引退を宣言し、練習RNDでJ・スピースにアドバイスしたB・クレンショーやトム・カイトが有名。
スピースはマスターズVはクレンショーのおかげとも言ってます。
→「B・クレンショーのパット」
*2:スポーツではよくこのように表現されますが、筋肉にはメモリはないので、正しくは「脳の長期記憶領域に記憶を格納する」こと。
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