スタジオアリスが終了し、国内ツアー37試合中6試合が終了しました。
ここまでの国内ツアーを振り返ってこたいと思います。
優勝者と優勝スコア、2位とのストローク差、予選カットラインの比較です。
ダイキン テレサさん -14 4打差 +2
PRGR イチヒさん -9 0打差 +3
Tポイント 茜さん -3 0打差 +5
アクサ 笠さん -7 0打差 +3
ヤマハ 渡邉さん -7 2打差 +6
スタジオアリス 成田さん -9 2打差 +6
ここまで日本人選手4勝、外国人選手2勝となっています。少し優勝から遠ざかっていた茜さんと笠さんが優勝し、その後は昨年にも優勝して今年の活躍が予想されていた若手選手が優勝しています。協会とすれば良い滑り出しだと感じていると思いますよ。
優勝スコアは開幕戦を除き1桁アンダーとなっています。コース難易度が高いだけでなく天候(気温と雨、風)の影響もあったと思います。ただ、例年と同様の傾向となっていますのでこの時期の試合特有のものと考えておくべきでしょう。
予選カットラインも全試合オーバーパーです。開幕戦はテレサさんのスコアが抜けていたのですがイージーというわけではなく、沖縄特有の風と高麗グリーンへの対応に大きな差があったということでしょう。
シーズンは序盤戦を終えた段階です。
マスコミは1試合の結果に左右されすぎるのですが、ここまでの6試合で37試合を語ることはできません。
むしろ、ここまでの結果はあくまでも春先特有の試合に対する適応力と選手の仕上がり具合によると考えておきたいです。
優勝者の成績を見ておきたいと思います。
テレサさん 1、7、12、欠、欠、4
イチヒさん 16、1、12、10、予落、欠
茜さん 棄権、16,1、10,13,6
笠さん 37、8、9、1、11、9
渡邉さん 予落、予落、予落、10、1、15
成田さん 10、25、35、10、欠、1
テレサさんは2試合を欠場していますが、安定しています。ダイキンで優勝し、PRGRとスタジオアリスでトップテン入りし、色々なタイプの試合に対応できるということを示しています。
茜さんと笠さんも好調ですね。特に茜さんはそろそろシード維持もしんどいのかな・・・と思っていたところなので、この安定ぶりには驚かされました。笠さんはダイキンのみ成績を残せていません。元々バーディ合戦よりも難しいコースで強いタイプと思っていましたので、ここまでの結果はされを裏付けるものになっています。課題は、5月以降のバーディ合戦に対応できるかどうか・・・です。
渡邉さんは3連続予選落ちでしたが、その後の3試合は良い試合をしています。開幕当初は仕上がっていなかったということでしょう。
成田さんはスタジオアリスまでは今一つの成績でした。高額賞金のヤマハを欠場した効果なのか、スタジオアリスでいきなり優勝しました。
彼女はスタジオアリスのような試合には強くないと思っていたので驚きでした。圧巻だった最終日のインパクトは強いですが、逆に言うと、バーディの出やすい試合には強いということを裏付けました。初夏から初秋にかけてのイージー設定の試合で大暴れするでしょう。
と、ここまで書いてきて、韓国人選手3強の名前がありません。
イボミさんはメルセデスランク 2位、賞金ランク3位、平均ストローク2位です。スタジオアリスを欠場しましたが、断トツの安定感です。どんな試合にも対応できる万能型の選手です。
こういう選手が居ましたよね。昨年までは・・・・。
そう、さくらさんです。
パットさえ入れば優勝を2回していたかもしれません。コースに左右されることなく活躍できる選手、それこそがツアーを代表する選手です。
アンさん、申ジエさんが故障などで万全でないツアーですから、多くの選手にチャンスがあります。しかし、ゴルフツアーというのは軸になる選手が居ないといけません。
賞金女王というのは結果論です。大事なのは軸になる選手です。
本当なら琴乃ちゃんにツアーの軸となって欲しいのですが、まだ早いようで現実的ではありません。
現実的というと名前が挙がる成田さんや渡邉さんがツアーの軸になるには、もっと安定感がないといけません。
スタジオアリスでの成田さんのように、「この試合で優勝するのか・・・」という試合を数多く見せてほしいです。決して、○○選手キラーではダメなのです。そんなことで浮かれていてはいけません。
さくらさんは韓国人選手キラーと言われました。そういう選手こそが日本人選手の代表となる資格を得るのだと思います。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー