20150213

パット上達ブログ: 悲劇的プア・パット

ベン・ホーガンと言えば「モダン・ゴルフ」(原題はFive Lessons, Modern Fundamentals of Golf)で親しまれ「スイング理論の教祖」とも言われています。



この著書にはショットのスイングについて、まさにバイブルと呼ぶにふさわしい内容で、座右の書の1つとしていますが、パットについては全く触れられていないのをいつも不思議に思っていました。



勿論これが著わされた時点では彼の全盛期は過ぎていたわけですが、何故パットに関して触れなかったのかを裏付けるような文献に出会いましたので、紹介させて頂きます。



「パッティングのすべて」(米ゴルフダイジェスト編 上津原時雄訳 ベースボールマガジン社刊)の序文に次のような一節があります。



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B・ホーガンと言えば史上最大のゴルファーの1人であるが、彼は典型的な、しかも悲劇的なプア・パッティングの経験の持ち主である。



パッティングが悪い時は、彼はほとんど優勝したことがない。彼は今(著書の発行当時のことです)60歳で彼のショットはまだまだ素晴らしいものがある。



彼のプレーを何年も観察してきたゴルフ通によれば、ホーガンは絶対と言っていいほどティ・グラウンドからグリーンまでのショットにミスを犯さない。

事実、ホーガンは他のいかなるプロよりも高率のパーオンをした。



しかし、50年の半ばから始まる10年間に、彼はパットが決まらないために1つのトーナメントも勝っていない。

それ以前は、彼のパットは冴えていたので、数々の優勝をさらったのである。



(以下は一例として挙げているので、省略して引用させて頂きます)

65年のマスターズの第1RDで彼のスコアは73だったが、ショットは35でパットが38、如何にパッティングが悪影響を及ぼしているか嘆いていた。



彼はパッティングを疎かにしたわけではない。察するに、何故悪化したかというと、彼の長い競技生活がついに彼の精神をすり減らし、グリーン上で最も必要なナーブ・コントロール(精神統一)を失わせたのではなかろうか(*1)。



この例が示しているように、ティーからグリーンまで完璧なゴルフをしても、少なくともある程度のグッド・パットをしなければ良いスコアは期待できない(以下省略)

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*1:B・ホーガンも名手の例にもれずパットイップスを患っていたことも事実のようです。

   →「イップス」



と書いてきて、以前にもこの部分を引用させて頂いたような気がしますが、何時だったか特定出来なかったので、このままUPさせて頂きました。



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