20200910

◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります: 上げて降ろして"上げる" の真実


スイングをシンプルにする
もう一つの方法 なのですが…


多くの人はスイングを

『上げて 降ろして 上げる』


の3工程と信じている と思います。


しかし、
これは 「手でスイングするコト」
「手でクラブを振るコト」
を前提としています。

からだの回転に、からだの向きの変更に仕事をさせる限り
打った後の、
『上げて 降ろして "上げる" 』の最後の「上げる」と言う行程は
存在しません。
達人のココから盗め_Moment(5)

(地面にあるボールを打つ前提で)
イメージとしては フェース面で ボールを地面に押さえつける
で 基本、スイングは終了です。

上から 地面に向かって フェースを入れてきたら
ヘッドが地面に刺さってしまう、もぐってしまう、
と感じるかも知れませんが、
そこが概ね 正面、ボールと正対した時間 だとしたら、
左向きの時間が残っています。


からだの向きの変更に仕事をさせられるのなら
前傾姿勢というのが 当然、残りますから
左向きの時間は 上がっていく、
上に進んでいく時間です。

ですので 『上げて 降ろして…』 と 最後の『上がる』
は傍から見た ヘッドの進行を指しているので
動作としては 「降ろして と 上がる」 は一つの同じ動作なのです。

テークアウェイ時の上げる(正確には高くする) は
右向きの その回転時に沿った、
回転方向に沿ったモノです。
ダウンスイング以降の 下げる(正確には低くする) は
左向きへの、その回転時に沿った
回転方向に沿ったモノ で
下がり時、と 上がり時 の 回転方向の上向き、下向き
の違いで 同一方向への動作です。


インパクト以降のフォローは
スイングの終わりに向かいますから
動作そのものも徐々に減速していきますから
慣性の残っているヘッドがグリップを追い越したり…しますが、
意図的にそうする訳でもありませんし、
上に向かって進行する 左向きの時は
ヘッドも勝手に高くなっていきます。

(つかまった球 VS こすった球_Moment(2)

スイングを見ていて いつも感じるのですが、
ヘッドがグリップを追い越す とか
フォローを長く出す とか
その手のことは 副産物 でしか ありません。
そこは意識してやるべきコトでもありません。
スイングと言う作法の中では おまけ に属するモノです。

上げて 降ろして 上げる という③工程を実現しようとすれば
からだを止めるしかありません。
つまり 手で振るスイングを造ることになるのです


多くの人が
「㊧の壁」と言う言葉を意識しているから… なのか
「ヘッドがグリップを追い越す」を意識しているから… なのか
「脇をあけないよう…」 「左ひじが抜けないよう…」意識しているから…なのか
インパクト前後で
左腕とからだを密着させて 止める、
左脇を締める、左脇を絞る 動きをしています。
置き去りくん1_Moment

そして 慣れ親しんだ その「絞り」 は
すごく力感の伴う動作なので それがインパクトの目安
打撃の感じになっているのではないか、と思うのですが、
その行為は からだを止めて
手でクラブを振るため の動作 、ソノモノ です。

ダウンスイングで 下げたグリップ、下げた動作を
からだの向き インパクト以降
上げる方向に逃がす、行き所を作る、
からだの向きと腕の動きを同期させるには
左脇、左上腕、左腕 は
イメージとしては インパクト"よりも前に" 
   上にあげなくてはイケマセン。

やってみよう 両手離し(スプリットハンド)ドリル_Moment(3)

多くの人は 「そんな馬鹿な…」と思うでしょう。

しかし、からだの向きに仕事をさせる
手で振らないスイングを造るには
 そこを強く意識する必要があります。


その 左上腕(特に左上腕)を 実際にはインパクト以降
イメージとしては インパクト前に 「上げる」 意識が
切り返しの 左腕の下がりを生みますし、
その行為が 左半身の向きの変更 につながります。

インパクト以降に 左上腕を上げるには
 ダウンスイングで 左上腕が下がらないことには
実現不可能 で、
それを行うには からだの向きとともに動いていないとイケマセン。


出来るだけ早い時期に
 左上腕が上がるコトが 回転の速度アップにもなり、
からだの回転に仕事をさせるスイングにとっては
 一番簡単な 飛距離アップ、回転力アップ につながります。


【つかまえの作法】_Moment

…最終的には ボールをどう「つかまえるか」次第ではあります。 from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります