20200701

たかがゴルフされどゴルフ: 田中瑞希は佐伯の教え子

実力者同士の決戦となり、大いに盛り上がったアース・モンダミンカップだが

上位2人に肉薄したのが昨年のプロテストに合格した田中瑞希だった。
230320

3日目を終えて単独首位。最終日は途中スコアを落としながらも踏ん張った。

その田中は佐伯三紀の教え子の一人。昨年の4月ごろから練習ラウンドを

ともにし、指導してきた。とはいえ、「私は何もやっていません。

彼女が努力してこその結果だと思っています。よく頑張っていましたね」と

勝利こそ逃したが、激闘のすえの3位タイには拍手を送る
216845

■佐伯三貴が見た今回の田中瑞希「最初の印象はおとなしい子。

でもゴルフは力強いし、性格も負けず嫌い。最初に思ったのはアイアンの

音が良かったこと。

スイングは少し特徴的ですが、キレもあるし飛距離も出る。

おもしろい選手だなと感じていました」

■佐伯塾の教えは目標設定の高さを間違えないこと

今回は、田中のほかにも教え子の菅沼菜々、沖せいら、田辺ひかり全員が

予選突破。

「全員通ってくれてうれしかったです」と、弟子たちの頑張りには目尻も下がる

「目標を高く持たないとダメ。

目標が低いものだと努力することも減ってしまう。高い目標ならおのずと

工夫したり、努力の量も増えます。

どうなりたいかというビジョンを明確にして、その過程のなかでプロテストが

あって、QTがあって。そこでもがいているようではダメなんです」。

高すぎるくらいの目標設定で意識を高めるところからはじめ、教え子たちは

まずは開幕戦で予選突破という最低ラインをクリアした。

技術的な教えも施すが、トップクラスのツアー選手として戦ってきた

佐伯だからこそ分かる選手としての心構えや、ゴルファーとしての

心得などを厳しく教えるのが佐伯スタイル。

「私はお悩み相談室? 駆け込み寺、そんな感じですね。

来たら座禅を組ませます(笑)」。

from たかがゴルフされどゴルフ