20190304

元ゴルフ研修生クラフトマンのゴルフ相談ブログ: ラウンド中のパッティングに関するご相談です

【読者様からの質問】
「倉木 様

何度か相談にのっていただきありがとうございます。
今回はパットの距離感の相談です。

先日ラウンドしてきました。
最初の内はまあまあ良かったのですが
最後の方はビビッてしまい届きません。
最終ホールは7メートルくらいのバーディーパットを1.5メートルほど
ショートし、さらにパーパットを15セントほどショートしました。
基本的に後半に向けて届かないパットが多くなってきます。
なんとかイイ感じの距離感を出したいです。

スコア的には80前後です。
パット数は35くらいです。
要はパットがイイと70台になります。
パターはピレッティ、ポテンザ2です。

これだけでは解り難いかもしれませんが
どうか良きアドバイスをお願い致します。

女子プロも開幕間近ですね。
これから楽しいシーズンで嬉しいです。」



【倉木真二の回答】
後半に向けてパッティングのショートが多くなるとのことですが、おそらくは不安の影響が強く出てしてしまうのが後半なのかもしれないと感じます。
ざっくりとお話しすると、ラウンド中のパッティングは

・集中力
・不安(外したくない、距離感を大幅に狂わせたくない)
・まあいっかという開き直り(いい加減さ)

のメンタルバランスが大事です。
序盤は体力があるので集中力が基本的に高い状態です。
好調が続くとより集中力は高まります。
ラウンド後半になると体力による集中力は自然と落ちてきます。
集中力の源泉は色々とありますが、体力に比例する集中力は必ず低下していきます。
これはプロでもアマでも誰でもそうです。
でも、集中力自体を高く維持することは可能です。
そのためのノウハウは色々とありますが、まずは不安を減らすことを行うと良いと感じます。
後半になると不安が大きくなっているのではないかと感じます。
そこで有効な一つの方法は「まあいっか」と適当に打つことです。
期待があるから不安も大きくなるわけですが、適当に打つことでニュートラルな気持ちになれるので不安が減少します。
そこで一定のホール数、ニュートラルでやり過ごします。
すると、徐々に期待への高まりからくる集中力が高まっていきます。
つまり、悪い局面は感受性を下げてやり過ごす。
すると、次の良い波(集中力の上昇)そろそろ行くぞ、という局面で気持ちを乗せていくことができるので、終盤に体力だけに頼らない集中力のピークを持っていくことができます。
18ホール、ずっと集中力のピークを保つことができれば、それが理想です。
でも、現実にそうしたラウンドは滅多にありません。
平均スコアを上げていくのであれば、やはり普段の波のあるラウンドのメンタルコントロールが重要になります。
まとめると

・序盤は今までどおり
・終盤にさしかかってナーバスになりかけたら適当にやる
・最後の数ホール、集中力のピークを出しやすくなる

という感じになります。
集中力高く維持できている時は気持ちを乗せて行って良いのですが、落ちてきた時に乗せろうとするとぶつかってより反発しダメージを受けますから、そうした局面では良い意味での適当さが有効になります。
そして、集中力が上がってきたと感じたら、気持ちを乗せていくと集中力のピークでホールアウトできます。

これは1つのパターンであり、現実には色々な工夫が必要ですが、要は、局面に合わせて気持ちを変える必要があります。
ただし、あくまでリズムは一定が前提です。

そろそろ、ゴルフ観戦には楽しいシーズンになりますね。
お互い、ゴルフ観戦を楽しみましょう。


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