20181030

たかがゴルフされどゴルフ: 引退覚悟から一転

<男子ゴルフ:マイナビABCチャンピオンシップ

プロ11年目の木下裕太(32=フリー)が、涙のツアー初優勝を飾った。

一昨年まで下部ツアーが主戦場で金銭的に苦労し「いつ辞めてもおかしく

なかった。夢のよう」と感極まった。
200428

「いつ辞めてもおかしくなかった。胸を張ってプロと言えない時期があった。

稼いでもいないのに(周囲に)プロと言うことが恥ずかしかった」

16年は下部ツアー5試合に出て獲得賞金はわずか14万4700円。

交通費、ホテル代…。試合に出るたび金がかさむ。

「『どうせ行っても赤字か』と思うと集中できない。

ふてくされて、真剣にやっている選手に失礼でした」。

自分の情けなさに気づいたその年の暮れに「最後のチャンスを下さい」と

両親に頭を下げた。数百万円の金を借り、失敗すれば引退の覚悟で

QT(予選会)を受験。自己最高18位になり、

昨年からツアー出場権をつかんだ。

既に初の来季シードが確定し、賞金ランクは9位に浮上。

どん底を見た男が、人生で初めてスポットライトを浴びた。

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