昨夜、たまたま偶然にテレ東系「バイプレイヤーズ」を初めて見た。
良い意味で予想を外す展開がなかなか面白かったな。大杉漣さんのご冥福をお祈りします。
え~先日のyahooニュース(2/26(月) 12:02配信 産経新聞)にあったのが、マンガ読み人に時代を感じさせた話題である
「漫画単行本、電子書籍と紙の売り上げ逆転 市場規模はピーク時の4分の3に」
「出版科学研究所(東京都新宿区)は26日、昨年の漫画市場規模を発表し、単行本の電子書籍の売り上げが前年比17・2%増の1711億円となり、初めて紙(1666億円)を上回ったことを明らかにした。紙は前年比14・4%減で、過去最大の落ち込み。
紙の売り上げは苦境が続いており、単行本と雑誌を合わせた推定販売金額は前年比12・8%減の2583億円で、16年連続のマイナス。同研究所は、読者の電子書籍への移行や、これまで市場を支えた人気作が近年相次いで完結したことなどを理由に挙げた。
漫画市場全体では、前年比2・8%減の4330億円。ピーク時の平成7年(5864億円、紙のみ)と比べると、販売金額は4分の3に縮小した。漫画雑誌は、紙は前年比9・7%減の917億円と減少に歯止めがかからない一方、電子書籍は16・1%増の36億円に留まった。」
え~ますます衰退化していく漫画単行本の中で、人気で現在10巻と好調な売行きのとんぼの
『「オーイ!とんぼ」のかわさき健・古沢優コンビの原点は「Ring!りん!」』であるという大げさなで大風呂敷を広げたタイトルです。(笑)
それは、現在NO.1人気のゴルフコミック(漫画)は週刊ゴルフダイジェスト誌に連載中の「オーイ!とんぼ」であり、
その原作者のかわさき健さんと画の古沢優さんの原点は「Ring!りん!」というゴルフコミック(漫画)だというワシの説です。
ワシは今まで7年前から色々と「かわさき健さん」のことを取り上げてきてます。
2011 02.24 次代のエースゴルフコミック原作者は「かわさき健氏」だな
2014 11.13週刊GDの人気ゴルフ漫画 「オーイ!とんぼ」の舞台である辺境の島が本当にあったとは!
2017 04.06 ぼくらはマンガで強くなったゴルフ編「風の大地」と「オーイ!とんぼ」
そこで、このへんで、その原点である「Ring!りん!」という短命だったゴルフ漫画を紹介してみます。
「Ring!りん!1」 (ゴルフアスリートコミックス)
かわさき 健 (著)・古沢 優 (画)少年画報社 2006年10月
この漫画は少年画報社のゴルフ漫画雑誌「ゴルフアスリート上達コミック」(廃刊)連載作品中で、たった1巻だけ出版された本格的なゴルフコミック(漫画)作品です。
連載当時の時代背景としては、この雑誌は2004年宮里藍プロがプロ転向後5勝を挙げ「藍ちゃん」旋風を巻き起こし、2005年ライバル横峯さくらも年間2勝した、いわば女子プロゴルファー新時代の幕開けの時に、2005年5月に少年画報社から「ゴルフコミックアスリート誌」創刊されたわけです。
この雑誌はあのゴルフマンガ好きのホリエモンの「ライブドア(ゴルフサイトwoo‐go)提携の女子プロゴルファー応援コミックマガジン」っていうふれこみだったな。
で、最初は「ゴルフコミックアスリート」という雑誌名でしたが、売れ行きが振るわず、2006年4月~2007年4月の偶数月発行の「ゴルフ上達コミックアスリート」にリニューアルしたが結局休刊(廃刊)。そして連載も打切りの羽目になった。
だけど、この「ゴルフコミックアスリート誌」および「ゴルフ上達コミックアスリート誌」の専用レーベルである「ゴルフアスリートコミックス」では2006年にこの作品1冊が刊行されたのみ。だから逆の意味で、この雑誌で一番本格的なゴルフコミック(漫画)だったとも言える。
この「Ring!りん!」のストーリーは、実在する栃木矢板CCで、中学を卒業した15歳研修生のサウスポー少女りんの才能を専属プロの「酒田」が見い出し、その才能を開花させて日本の女子プロ界から世界へと羽ばたくまでの物語のような構想だったと思う。(廃刊打ち切りのため先はわからんが)
というのも第1話の最後に、「わずか3年後、このりんが身長180cm スタイル抜群の「日本のミッシェル・ウィー」と騒がれてプロデビューすることになるとは、この時だれも知らない」と書かれているから。
この第1巻には7話まで収録ですが、こっちでは単行本になっていない14話まで読めます。→ https://sp.handycomic.jp/product/index/title_id/100309830/page_no/1" target="_blank" title="こちらで読める。">こちらで読めるが・・・
で、改めて紹介すると、この作品の作者が、現在一番のゴルフコミック(漫画)ヒット作品である「オーイ!とんぼ」(週刊ゴルフダイジェスト誌連載)と同じ原作かわさき健さんと画の古沢優さんの名コンビの初タッグ作品でもあった。
ワシの一押しのかわさき健さん原作ゴルフコミック(漫画)作品としては、
「ウド」全1巻 著者 渡辺敏 かわさき健
「花(?)の高校女子ゴルフ部」現在2巻 著者 かわさき健 金井たつお
「かさねの道」全7巻 著者 かわさき健 今谷鉄柱
「茜ゴルフ倶楽部・男子研修生寮 雑木荘」全12巻 著者 かわさき健 滝井寿紀 【電子版のみ】
「ほっこりゴルフ屋さん」全14巻 著者 かわさき健 ありま猛 【電子版のみ】
「漫画レッスン宮里道場」現在7巻 かわさき健、 本島幸久 とあり、
この中でプロを目指す(研修生含)話としては、男性編として「ウド」や「茜ゴルフ倶楽部・男子研修生寮 雑木荘」がありますが、15歳くらいの女の子が主人公のゴルフ漫画で言えば、かわさき健&今谷鉄柱「かさねの道」もあったのだが、これは絵のタッチと非現実的な設定がもう一つだったのであまり評価していない。
しかし、「オーイ!とんぼ」も同じく15歳から物語が始まり、スケールがでかい無限の未来を感じさせる天才ゴルファーとして進んでいくので、下地というか原点は、本格的なゴルフ漫画として連載していたのに廃刊のために中断した「Ring!りん!」へのリベンジがあるのは間違いない。と思う。
ワシは約11年前に、このブログでこの漫画「Ring!りん!」 を絶賛していたのだが、廃刊で途中打ち切りという不運な運命を辿ったのが非常に残念だった。連載が続いていればマイベスト10にも入るような漫画に育つ可能性が高かったからね。
その時にワシが連載を読んでいたのは(当然立ち読みですがwww)、りんの才能を見い出した酒田プロが、その才能を女子プロ界の重鎮岡本綾子似のプロに見てもらうというくだりまで。そのときに思ったのが、りんの師匠である酒田プロがあの坂田大先生にキャラが激似という疑問があった。
特にこの雑誌の表紙にも坂田大先生のイラストがデカデカとあったので何か関係があるのでは?と当時は思ってましたな。
知らない人もいるかもしれないが、原作のかわさき健さんは元矢板CCの研修生だったので、技術的にも内容的にもゴルフについて非常に詳しい。そしてストーリーテラーとしての才能もある。
ただプロの卵である研修生の生活には非常に詳しいことは良いのだが、技術ウンチクが少し多いことが、長所でもあり短所でもあるような気がする。
最近の「オーイ!とんぼ」でも、少し技術的な解説(イガイガを通してだけど)がうるさく思える瞬間がある。(笑)
少しだけ注文を言うと、たまにはもう少し静かに試合を眺めていたい気分がありますね。
話を戻すと、主人公「りん」はプロ志望だったが、女性はプロ受験資格が18歳以上ということで、あと2年以上研修生として我慢しないといけなくなったが、その中でプロ合格確実と見られていた先輩研修生の挫折、プロの厳しさを知り、1巻の最後ではフレッド・カプルスのようなオープンに構えて止まるハイドローボールを理想の球筋として練習していた。
ただこの「Ring!りん!」の欠点は月刊誌連載ゆえに、次話との間に少し時間的な空白感を感じさせるのが、「とんぼ」との違いかな?
結論として、かなり壮大な構想を元に書き進めていた「Ring!りん!」が廃刊打ち切りになったがゆえに、その空気の続きを、このかわさき&古沢コンビは、一般誌じゃない、ゴルフを知ってる人が読むゴルフ専門誌で、満を持して大いなる構想で「オーイ!とんぼ」で書き進めているような気がします。
でも、ワシはこんな小難しそうなこと書いてるけど、
実際のところは、漫画は面白ければ良し!というタイプなんですよ。(笑)
from ゴルフも人生も no plan (;´Д`)