ハッキリ言いましょう。
今、流行りの「スイングプレーン」をうたっている
スイング論は『ゴルフスイング』とは呼べません。
スイング論の中に「スイングプレーン」という言葉が
頻繁に出てきたら まずは疑った方が良いでしょう。
まず 定義として
ゴルフスイングとは
ゴルフのクラブを有効に、
ゴルフのクラブの機能を出来るだけ活用する
打ち手の動作 です。
ゴルフクラブを打つ為の方法論です。
それは テニスのラケットでも野球のバットでもありません。
ゴルフクラブ です。
そのゴルフクラブをよく見て下さい。
ドライバーにしても、アイアンにしても、
パターにしても
長い棒の先に重さが付いており
その重さは全体の重量の半分以上(7割相当)
そして その打撃部分のヘッド(重さの塊)は
上下左右前後非対称の形をしており
握っている棒の延長線上ではなく
立体的にズレたところに重さの中心点があり
そして 打つ場所、打面が存在します。
そして ルールの範囲の中
パターを除く、13本のクラブを持つことが許され
それは機能上、長さとロフトが異なります。
ゴルフクラブでとても重要なのが その一つの角度 です。
アイアンであっても、フェアウェイウッドであっても
隣り合っている番手のロフト角度の差は3~4度程度。
時計の針の一分一秒は 6度 な訳ですから
それよりも少ない角度差 です。
スイングプレーンをうたうスイングは
基本、ヘッドをターンさせます。
今一度時計の針をご覧ください。
中心を基点に 目標(飛球)方向を12時とした時
1時と11時が横にありますが、
1時と11時の角度差は60度です。
コースでこんなにぶれたら大変ですが
(短針)の59分と1分で 12度 あるのです。
100ヤード打つとして 左右に6度ずつ 合計12度
こんなにぶれたら これまた大変ですよね。
ドライバーで言うと
ヘッドスピードを時速換算したうえで
アマチュアの平均的なヘッドスピードは時速120キロ
野球のボールと似通った大きなのヘッドが
その時速の中で ヘッドターンをしながら
時計の針 12時ジャストにアジャストする
スイング論が「アマチュア」向きですか?
『ゴルフクラブの機能』を活用していると思いますか?
この重量配分や形、構造を見て
ゴルフクラブをひねくり回して
捩じって使う形に思えますか?
スイングプレーンを多用するゴルフ論の
決定的な部分を言いましょう。
ゴルフスイングは
本来、体の回転によって クラブが動きます。
右を向いたり、左を向いたり するから
クラブが移動し、その結果「軌道」が生まれるのです。
体が回る?
では 質問があります
胴体のどこかに 体の向きを変える機能『関節』
ありますか?
是非 教えてください
あばら とか 肋骨は基本動かすものではありませんよね?
では 背骨ですか?
首に近い部分を除いて、尾てい骨~骨盤~背骨
このいずれにも 横の向きを変える関節や機能は
無いと思いますが…いかがですか?
え? 肩甲骨?
これは腕の遊びを作るためであり、
人体学や医学の専門ではありませんが
おそらく 複雑な働きのある腕というものを
直接、背骨に繋げないための「遊び」の機能であって
肩甲骨の可動域が広いことは悪いことではありませんが、
そこが回転の主になるとは思えませんし、
まして 肩甲骨は胴体~体ではなく
腕の一部と呼べる箇所です。
胴体を回さず、肩甲骨だけを動かしてクラブを動かす
というのは所詮 腕~手で振っているに過ぎません。
違いますか?
そして 胴体そのものには横に向きを変える機能や構造が
存在しないんです。
存在しないのに どうやってやるんですか?
ベルトがボールを向いているのに
肩だけ90度右を向いている?
エクソシストですか?
スイングは骨盤ごと 右を向いて
右を向いていると 前傾姿勢の関係から
左サイドの方が右サイドよりも低く
トップの位置からボールを打っていく方向に対し
低くなっているから 上から打っていけます。
上から打っていけるから、クラブヘッドの重さが
重さとして利用でき、同時の自分の体の重さも使えますし
それによってボールを遠くに飛ばすための重さにも耐えられます。
骨盤が右を向くから インサイド が発生し
インサイドから打てるのです。
始めからインサイドという領域が存在しない
ここから振り始めて
どうやって インサイドから打つんですか?
この体の姿勢、骨盤の向きでは
アウトサイドからしかボールは打てません。
だって 存在しないんですもん。
これも無理やり 軌道を作るため だけに
インサイドから入れてくるのは
本来 単なる「クラブの寝かし」で
クラブをひねくり回しているに過ぎず
曲芸でしかありません。
ここから振り始めたら
ボールを打つまでの間、体を止めておくことは出来ませんから
体は開く(左を向く)ことになるので
当然 左サイドは高くなり、同時に前傾姿勢を失います。
ご覧の通り
日本で褒めまくられている彼のスイングには
前傾姿勢は存在していません。
そりゃあ そうです。
じゃあ なぜ その「スイングプレーン」は
傾いたもので、
その傾きはなにを基準に存在してるのですか?
肩甲骨だけを使って 偽物の右向きを作る
ということは
ゴルフクラブを 90度ひねらなくてはなりません。
クラブを持って 自分の骨盤ごと、胴体を右に向けると
(体だけの動き)当たり前ですが
フェース面と呼ばれる部分は横を向いていて
トゥ部が上、ヒール部が下の状態になっている筈です。
肩甲骨だけを動かして 偽のトップを作ると
本来、フェースの向いている部分がネックの横
フェースの側面に当たる部分にフェースと
90度ひねられた状態になります。
ゴルフクラブがそれをするべき形に思えますか?
言葉は悪いけど頭悪いんとちゃいますか?
で 90度ひねったものを ものの0.2秒の間に
戻してきて 元の形 ロフトや向きで打つ?
曲芸じゃあないですか?
それが スイング「理論」ですか?
体に本来存在しない機能を使って
馬鹿みたいに振り回したら 体壊すの当然でしょう。
アマチュアにとっては自〇行為ですわ。
from ◆絶滅危惧種のゴルフクラブ創ります