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東京ゴルフギア旅団: タイトリスト「983K」ドライバー

2003年発売のドライバー

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「917シリーズ」が発売になって、話題になっているタイトリスト。僕も早速、「917D3」を購入しました。
それはそれで楽しみなのですが、少し前に「983K」を買いました。2003年発売で、ヘッド体積が365ccというものです。

意図は色々あるのですが、一番大きな理由が近年の460ccクラスの大型ヘッドは、重心位置が遠くなりすぎているんじゃないかと。大型ヘッドは結果もいいし、飛ぶのですが、なんだか振りにくいなと。自分にとって振りやすいドライバーは、比較的重心が浅く、あんまり重心距離も長くないものです。今のエースドライバーの「M1」も意外と重心が近いです。

以前の記事で、「975Dチタン」を打った話を書きましたが、すごく振りやすかったし、250ccしかないのに実際にはミート率も悪くなかったのです。これはスルーボアのせいもあるのかなと。小さめのヘッドでスルーボアを試したいというところです。

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ヘッドは、小さいと言えばたしかに小さいのですが、でもスプーンのヘッド体積が170ccぐらいであることを考えるとかなり大きく、安心感さえあります。狭いホールなどで、スプーンでティーショットすることがままありますが、それに比べるとやさしいのかなと。まあ、フェース厚もかなり厚くなんとも言えないところですが。

むしろ小さい事によって集中力が増すメリットを感じます。打点がぼやけずに集中して打てるかなと。

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購入したときは、「YS-6」という当時流行したシャフトが入っていましたが、ちょっと軟らかすぎたので、思い切ってフジクラ「スピーダーEVO TS」を入れました。通称"黒エボ"で、ダスティン・ジョンソンも使用するというハードなシャフトです。スピーダーらしい先端の走り感はあまりないですが、クラブの挙動が安定し、思い切って振れる感触があります。

スペックはこんな感じですが、振動数がなんと295cpm。接着寸も80mmを超える超ハードなスペックになりました。

リアルロフト角/ライ角 10.4度 / 58度

フェース角 +0.4度
長さ 44.75インチ(60度法 グリップエンド)
総重量 330.4g(ヘッド重量 199.6g)
シャフト重量(カット後) 76.7g
グリップ重量 50.5g
バランス D0.3
振動数 295cpm

この数字見ただけだと、こんなハードなスペック、とても振れないと思われそうです(笑)

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しかし、実際にラウンドすると、まあ打ちやすい。振りやすいし、その分ヘッドスピードもあがる気がします。
これだけハードなスペックですが、シャフトのしなりも多少は感じるし、重すぎる感じはありません。むしろ、クイックな挙動で扱いやすいです。このあたりはスルーボアの効果もあるかもしれません。

現代のドライバーと比べると、やはり飛距離はもうひとつですね。ロフトがさらに1度立っていると良かったかもしれません。直進性は大型ヘッドに劣るかもしれませんが、芯に当たりやすいメリットがあります。曲がりは大きいかもしれません。ストレートに出た球でも、軽くドローしたりします。上手い人なら、球筋を打ち分けやすいと思います。

強調したいのは、小さいヘッドの方が明らかに振りやすいということ。そして、考えられないようなハードスペックでも、意外とちゃんと打てるということです。
飛んで曲がらない、現代のドライバーは素晴らしいと思いますが、昔のヘッドにもいいところはあります。
また、スペックに先入観がある人が多いですが、意外とハードなものは打ててしまうということです。むしろ、振りやすいし安定します。逆に軽め、軟らかめにして失敗しているゴルファーはかなり多いなと感じます。

小型ヘッドとマッスルバックアイアンでゴルフすると、明らかにスイングが良くなる効果があると思います。現代のクラブの恩恵を受けるのは僕も大好きですが、たまにはこういうクラブを試してみると、色々と発見がありますね。

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