20160731
ModernSwing21: ソケットに当たって修正できません
Question
アイアンがフェースに当たらず、
全てシャフトの根本に当たってしまうようになりました。
どうしたら直せるでしょうか?
こういう意識で振れば直るとかあれば教えてください。
思い当たる原因は、ドライバーの練習をしすぎて
横に払うようなスイングになってしまっていることなどかと。
Answer
それはいわゆるシャンクという症状です。
これはヘッドが外回りすることが原因なのですが、その
外回りする原因はいくつもあります。
ゴルフはセンスだとか、イメージ、意識だけで
上達するとお考えの方が非常に多いのですが、ゴルフは物理です。
いい加減に振っている人が多いのですが、
ヘッドの軌道をどこかで固定し、安定させなければなりません。
どこをどう動かせば当たるのかは精神論でも根性論でもなく
力学的な物理なのです。
軌道、軸など、ヘッドがどこをどう動けば球に当たるのか
ということを論理的にまず捉えることからはじめましょう。
特効薬とか、近道を探している間は偶然当たっているだけで
それが実力ではなく、いつでも崩れ、いつでも当たらなくなります。
そして、その時に自力で治せるようにしておかなければならないのです。
シャンクの原因で一番多いのは、球の位置が
体から近すぎることやトップの位置が低すぎること、また
インサイドに引きすぎて上げている場合などがまず上げられます。
また、同じように肩の軌道が原因の場合も少なくありません。
肩は水平に近い軌道で回っていますが、ヘッドはほぼ斜めで
より縦に近い軌道で回っています。
肩の回転を速くすればするほど、ヘッドも同じように遠心力で
水平に近い軌道になろうとします。
これでヘッドが浮き上がって外回りをするのです。
したがって満振りした時にヒールトップしてチョロというのは
ほとんどの人が経験したことだと思います。
この場合、根本的には三軌道を一面化(*)することなのですが
応急処置としては肩の回転を良くして、あごの下に左の肩を入れると
軌道が縦になって浮き上がりを防いでくれます。
次に多いのは肩の開きが早過ぎる時です。
切り替えしで腕が下りてくる前に肩が回り始めていると
横振りになってヘッドが外回りすることがあります。
また、右の腰が前に出すぎてプッシュしたり、
フラット軌道にし過ぎてもシャンクすることがあります。
まずはこれらの全てを一つずつチェックして、それでも
原因が特定できなかった場合には、プロに診てもらいましょう。
500球打って450球がシャンクだったという投稿を見たことがありますが
下手を固めるだけですので、すぐに修正することが大切です。
(*)三軌道一面化
ヘッドの軌道、手の軌道、肩の軌道が同じ角度だった場合
超高速で回転してもヘッドは浮き上がりが少ないということです。
背骨に対して90度で肩が回転すると、その延長上に
手やヘッドが行こうとする力が働きます。
これによってヒールトップしやすくなりますので、ヘッドの軌道に
肩ができるだけ同じ角度になるように回転させろという理論です。
from ModernSwing21