アメリカツアーのヨコハマタイヤLPGAクラシックが終了しました。
コース、気象条件ともにタフな大会でしたね。
優勝は17アンダーのタムリスさんでした。初優勝のようですが、よく知らない選手です。
今シーズン19試合に出場して予選落ち7回、トップテン1回だけという選手です。平均ストローク72.049ですし、スタッツも見るべきものがありません。
こういう選手が優勝するのは、コース相性、調子、運・・・・全てが揃ったということでしょう。
日本人選手が勝てないと言われますが、タムリスさんが優勝できるのですから、さくらさん、美香さん、野村さんの3人ならいつでも優勝できる筈なのです。ただ、全ての条件が揃わないだけです(笑)。
今週はさくら劇場というよりも、3日目の悪天候が主役でした。18番ホールのパーパットのみを残したことが結果的には大アゲンストになりました。さくらさんは第3ラウンドで波に乗れず、調子を上げて来た時は遅すぎました。逆に、第3ラウンドで波に乗った選手は、その勢いを維持したまま最終ラウンドに入ることができました。1晩寝るとゴルフは変わります。上位フィニッシュした実力下位の選手には運もあったと思います。
ともに通算4アンダー35位となった、さくらさんと野村さんの4日間をまとめました。
さくらさん
71-68-75-70
15バーディ、11ボギー
内訳 ロング 5バーディ、1ボギー
ミドル 9バーディ、10ボギー
ショート 1バーディ
フェアウェー 11-9-10-10 40/56(71.43%)
パーオン 14-14-13-14 55/72(76.39%)
パット数 31-29-34-28 122 (30.5)
野村さん
72-69-71-72
15バーディ、9ボギー、1ダボ
内訳 ロング 4バーディ、2ボギー、1ダボ
ミドル 7バーディ、5ボギー
ショート 4バーディ、2ボギー
フェアウェー 10-8-8-8 34/56(60.71%)
パーオン 14-16-12-13 55/72(76.39%)
パット数 31-31-28-31 121(30.25)
ともにトップテン入りには6打足りませんでした。さくらさんの場合は第3ラウンドが全てでした。このスコアを埋めるほどのビッグスコアを叩き出すことができれば良かったのですが・・・。
さくらさん野村さん共にパーオン率そのものは悪くありません。ただ、このコースはグリーンが大きく、パーオン率は高い目に出ます。なので、優勝するにはもっと高いパーオン率が必要だったということです。
この程度のパーオン率であれば総パット数が多すぎます。ステイシールイスさんのようにパーオン率が高ければこの程度のパット数になるのは仕方がありませんが・・・。
結局、ある程度パーオンしたものの、難しいグリーンでバーディを狙うには厳しい位置にパーオンしたということになります。より高いショットの精度が必要です。
さくらさんのバーディ決定率が15/55で27.27%という数字が物語っています。この数字だとまずまずの順位になってしまいます。
そして、ボギー数の多さです。パーオン逃しが17ホールに対してボギーが11個です。3パットボギーが無いと仮定するとリカバリー率が35%にしかなりません。実は3パットのボギーが多かったので、アプローチの精度というよりもパットに苦しんだということになるでしょう。
さくらさんの平均ストロークは71.38の30位となりました。決して悲観する数字ではありません。優勝したタムリスさんよりもかなり上です(笑)。
ただ、国内ツアーと違って、層の厚いアメリカツアーではチャンスは多くないでしょう。少ないチャンスの時に調子と噛み合うかどうかだと思います。
1週間のオフを挟んで海外メジャー最終戦のエビアン選手権です。初コースという「逃げ道」はありません。トップテン入りしてもらいたい試合です。
その後は国内ツアー、そして、アジアシリーズに出場します。まだまだ楽しみは残されています。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー