アメリカツアーのマニュライフクラシックが終了しました。
スーザンベターセンさんがブリタニ―ラングさんの追撃を受けましたが1打差で逃げ切って優勝しました。
優勝スコアは22アンダーでした。
日本人選手の成績は以下の通りです。
46位 -7 野村さん
54位 -5 美香さん
59位 -4 彩子さん
野村さんは最終日に75を叩いてしまい急降下しました。仮に最終日をパープレーで切り抜けていても27位でしたから、こんなものなのでしょうね。
美香さんは安定のパープレーで、結果的には初日だけでした。
彩子さんは最終日68と好スコアを叩きだしましたが3日目の76で実質終わっていました。
この試合で上位というのは13アンダー以上ですね。それでもトップテンではありませんが・・・・。
4日間で13アンダーというのは、国内ツアーで考えるとそれほど難しいスコアではありません。
3日間で10~15アンダーというのが国内ツアーの優勝スコアの相場と言ってもよいでしょう。
では、それだけ難しかったのか・・・ということになります。しかし、予選カットラインが4アンダー、最終的に70人中67人がアンダーパーで回ったように決して難しかったわけではありません。
もし、さくらさんが好調であれば10アンダー以上のスコアを残すことは普通に出来ていたと思います。渡邉さん、上田さん、成田さんも調子が良ければ上位に入る可能性はあった試合だと思います。
しかし、それは可能性であって、現実には簡単ではないでしょうね。
やはり、アメリカツアーでスコアを伸ばさないと勝負にならないという焦りや、体調管理など難しい要素があるからでしょう。
今回も20アンダーが優勝ラインだと考えると気が遠くなってしまいます。4日間で12アンダー、1日平均3アンダーで回れば上位だと考えると、そんなに難しいことではないと感じる筈です。
何故、こんな記事を書いているかというと、智恵ちゃんが出場したシメトラツアーの結果を書かなければならないからです。
2日目を終了した時点で2位に2打差を付けて首位に立っていた智恵ちゃんは、最終日76とスコアを崩して5アンダーの11位タイに終わりました。2位の選手も74を叩いて11位ですね。
結局3位タイだった選手が68で回って通算10アンダーで優勝しました。
智恵ちゃんは2日間を66、69で回っていました。最終日もベストスコアが66、60台が8人、アンダーパーが25人という中で最終日を70で回れば優勝、パープレーでも2位を確保できたのです。
智恵ちゃんは逃げ切り優勝タイプでした。首位で最終日を迎えた時のプレッシャーには強い選手だと思っていました。しかし、同組の選手とともにスコアを崩壊させてしまいました。
アメリカに渡って結果が出ていないことによる焦りと、このチャンスを活かさなければならないという強迫観念のようなものが彼女のゴルフに微妙な悪影響を与えたのだと思います。
アメリカツアーでは国内でやっていた時とは違う様々なプレッシャーとの戦いがあります。
レベルが高いという現実に自分のゴルフを狂わせてしまっては、層の厚いメンバー相手に戦える筈がありません。
原点に返って、自分のゴルフをしっかりとすることが大事でしょう。それで通用しないなら仕方がありません。
さくらさんはそういうコメントをしていましたね。
でも、ツアーの日程を消化する毎に、予選を通過することがファンにとっても目標のようになっているように感じます。1試合の結果に一喜一憂せずに、さくらさんや他の日本人選手が全ての技術や持ち味を出し切ることを応援し続けたいと思います。
from VIVAさくら&琴乃VIVA女子ゴルファー