先日テレビでテニスのスーパーコーチがスペインからやってきて、日本のジュニアをレッスンする、という番組を見ました。レッスンをしたのは神奈川のテニススクールの生徒たちで、トップジュニアではなく普通の小学生ばかりのようでした。
レッスンは7日間あって、初日は生徒を観察するだけで、しかし、生徒の個性をしっかりと確認していました。二日目からレッスンが始まり、最初にやったことは基本中の基本、ただボールを打ち返すだけでした。しかし、コーチが出すボールがとても早く、生徒たちはこれまでに体験したことのないようなスピード感を体験したようでした。もちろん、そこには理由がありました。そして、その練習の後、ボールを打つ基本として、「しっかりと踏ん張ってから打つ」ということを説明しました。レッスンでは、ただ力任せに打ってはいけない、試合は長時間戦わなければならないので、コントロールが大事、そのためにはしっかりと踏ん張ってから打つんだ、と説明していました。
初日に普段の練習を見学した時には、日本のコーチは、生徒が打っている最中に「止まって打て!」みたいに声をかけていましたが、それではなぜ止まってから打たなければならないのかが分からないから、生徒はいつまでたっても止まって打てなかったようでした。
そして、練習の合間にボール拾いをする時、コーチが「ボールを集めて」と声をかけると、生徒たちは走ってボールを拾いに行こうとしたので、コーチは「走っちゃいけない、ゆっくりでいい」と言ったら、生徒たちは驚いていました。なぜなら、いつもはコーチから急いで集めるように言われていたからです。しかし、スーパーコーチのレッスンでは、メリハリの大切さをボール拾いで学ばせようとしていたのでした。日本のコーチは、「なんでも全力でやらせていました」と言っていました。
そして、次の日のレッスンでは、判断力を強化する練習として、コートをABCの三つのパートに分けて、Aに落ちたボールは守りのボール、Bに落ちたボールは攻撃に転ずるボール、Cに落ちたボールはポイントを取るボールと決めて、ボールを打つ前にそのボールがどのボールかを判断し、AとかBとか声にだし、そのことを意識して打ち返す。という練習をしていました。テニスでは、瞬時に判断することが非常に重要だからです。
テニスといえば松岡さんですが、松岡さんがプロになった頃、メンタルトレーナーに指摘されたことに、判断が遅い、ということがあったそうです。だから、そのメンタルトレーナーは松岡さんに、レストランに行ったら5秒以内に注文を決める、という課題を与えたそうです。このトレーニングで松岡さんは判断力を養ったそうですが、松岡さんがプロになってからやったことを、スペインのジュニアは子供の頃からやっているわけですから、日本でテニスをやってしても世界で戦えないことがわかりますね?この件だけでなく、ボール拾いや基本レッスンなど、どれをとっても日本のレッスンは古いというか、考えが浅いというか、日本育ちでは世界に通用しないことが、よくわかる内容でした。そして、それってゴルフでもそうなんだろ〜な〜と思います。ただ雑誌か何かで有名になったというだけで、大勢のジュニアを集めて、ジュニア教育について学んだこともなく、何の知識もなく、頭をクラブで叩かれて、タンコブを作って泣きながら練習させるような教え方だから、才能のある子なら、日本でプロとしてやっていくくらいの子は沢山出てくるでしょうが、世界にはかなり遠いのも納得で、ほんとなら、世界に行けた才能のある子も多かっただろうに、日本のジュニアはテニスもゴルフも、かわいそうだな〜と思いつつ、今日もレッスン公開です・・・