グリーンの硬さは支持力強度や硬度指数で表わされます。→「グリーンの硬さの単位」
そして、硬さをコンパクションとして表現していますが、一般にその単位をつけずに表わすので、混乱もします。
前者はJGAやJGTO、後者はJLPGAが採用していて、統一はされていません。
仮に、いまこれらの硬度計では(針や円錐ぶの先端が突き刺さらないような硬い)ゴム板でグリーンが造られているとしたら、ボールの挙動はどうなるでしょうか?
こんな固いゴムですから、ボールが止まらないだろうとお考えの方、はい残念ながら不正解。
表面はこんなに硬くてもボールは直ぐに止まってしまいます。
私の目の前でF県GゴルフクラブのグリーンキーパーのS.H.様が次のような実験をして下さいました。
硬いゴム板と柔らかいスポンジの板の上にゴルフボールを落とします。
硬いゴムでは殆どバウンドせずに止まり、スポンジの板のほうがバウンドが大きくなります。
ですから、若しゴム板でグリーンを造ったら、ボールは大変止まり易くということです(ゴム板でグリーンを作るという仮定の話をS.H.様が仰ったわけではありません、念のため)。
グリーンにボールが落ちた時、ボールはグリーンに凹みをつけると同時に、バックスピンの摩擦力で自身の前進力に制動をかけます。
グリーンが柔らかくて凹みが大きいほど、バックスピンの回転数が高いほど、止まりやすくなります。
ところが、ゴム板のように硬い板でもボールは直ぐに止まる。
何を言いたいか、もうお気づきですね。
支持力強度や高度指数では、グリーンの硬さは表現できるものの、グリーンの難しさとしての硬さは正しく表わされていないということです。
ツアーでは、グリーンの難しさの1つの指標として硬さを使っていますが、今のような計測方法による硬さというのは、必ずしもそれを表しているということではない、ということですね。
この問題を長いこと研究なさっておられるのが、S.H.様です。
この方は芝草管理技術者1級で現役のグリーンキーパーでおられますが、この方面についての学究者でもあり、教えを頂きました(因みに私ーGreen Keeperーは芝草管理技術者3級)。
コンパクションについての課題や現状・今後などについて、今後とも逐次UPしてゆきたいと思います。
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